Column (12月) 


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2020.12.24 クリスマス・イブの「イブ」

クリスマスの「前日」と思っている人が多いと思う。 確かに「イブ」には「前日」という意味もあるようで、ニューイヤーズ・イブで「大晦日」と使われたりもする。 ただしクリスマス・イブは「クリスマスの前日」ではなく、「クリスマス当日の夜」ということらしい。 イブ=イブニング(夜)というのが正しいということ。 今の暦は午前0時を境に新しい日に変わるけど、キリスト当時のユダヤの暦では、日没を境に新しい日に変わるということだったそうだ。 だから「クリスマス」は12月24日の日没から12月25日の日没までということ。 それとクリスマスを「イエス・キリストの誕生日」と思っている人が多いと思うけど、実際にはイエスの誕生日はハッキリ判っていないそうだ。 だから「キリストの誕生日」ではなく「キリストの誕生を祝うお祭り」という意味で「キリストのミサ(礼拝)」ということ。 更には、宗教的な意味でのクリスマスは、12月25日から1月6日の12日間を言うんだそうだ。 まあ、今の日本ではキリスト教とは全く関係ない「恋人たちのイベント」の日になっている。 それはそれで、ロマンチックで幸せなことだ。

2020.12.18 老け顔のポイント

似顔絵を描く上で知っておきたいポイントが幾つかあります。 今回は年配者を描く時の心得。 いわゆる「老け顔」の特徴を知っておくのと知らないでいるのでは、結果が顕著に表れてくるポイントです。 キーワードは「ほうれい線」「眼頬溝(がんきょうこう)」「マリオネットライン」「ゴルゴライン」の4つ。 鼻横から口角にのびる「ほうれい線」、目の下の涙袋がたるんで大きくなったのが「眼頬溝」、腹話術の人形のような口端に出る線「マリオネットライン」、『ゴルゴ13』のデューク東郷のように目頭から頬に伸びる線が「ゴルゴライン」(ミッドチークラインとも)と呼ぶらしい。 これらを強調するか省略するかで、人物の年齢を表現しやすくなるし、お客さんの満足度を上げたり出来る部分。 どれもハッキリ描くと想像以上に老けてしまうので、なるべく省略した方が賢明。 描いた方が絶対に似てるとか、その人らしいと思う時に、最小限で描くようにすると良いと思う。 オリジナル・キャラクターを作る時の、年齢の描き分けの際には、効果を発揮する重要な部位です。

2020.12.11 映画『パラサイト』と『トイストーリー4』

まだ観ていなかった作品、今年のアカデミー賞の作品賞を受賞した韓国映画『パラサイト 半地下の家族』と『トイストーリー4』を、ようやく観た。 まず契約しているケーブルテレビのオンデマンドで探してみたら、どちらの作品も3日間のレンタルで¥550と出てきた。 でも、どうせならDVDとかで手元に残る方が良いなと思い、ヤフオクで落札。 遅ればせながらの鑑賞となりました。 『パラサイト』はテンポが良く、コミカルなシーンも多いので面白かったし、意外な方向へ展開していくストーリーに引き込まれた。 『トイストーリー4』は、『3』で完結したものと思っていたので、これ以上どうやって話を進ませるんだろう?と気になっていた。 「おもちゃの存在意義」のような、ちょっと哲学的なアプローチを感じ、涙が滲む場面もあった。 それにしても、やっぱりディズニー作品はキャラクターの扱い方が抜群で、それぞれのキャラの特徴やギミックがストーリーに効果的に組み込まれていて、楽しませ方を熟知している。 キャラクター毎に担当を分けて、何人ものスタッフが知恵をしぼって創っている利点を感じた。 どちらも面白かった。 

2020.12.04 敵は「油断」と「疑心暗鬼」

新型コロナは第三波が大波となって来ている。 大阪は医療現場の危機的な状況から、府民に対し15日までの外出自粛要請を出した。 大阪モデルに従い通天閣や太陽の塔は赤くライトアップされ、警戒意識を伝えている。 コロナの初期の頃から、昔の米ドラマの『ミステリー・ゾーン』の1話「メープル通りの怪」という話を思い出すんだ。 閑静な住宅街の仲の良い住民たち。 ある日突然、車のエンジンがかからなくなったり、電動芝刈り機が動かなくなったりする。 異常現象が続くと住民たちは他の住人に疑いを持つようになる。 そこに少年が「宇宙人の仕業だ!」と言い出したことをキッカケに、他人の普段の行動を非難しはじめる。 疑心暗鬼は暴力へと発展し、街は崩壊していく。 ラスト、街を見下ろす丘の上から、それを眺めていた宇宙人2人が、「地球侵略にミサイルもレーザー光線も必要無い」「ただ電気やエンジンが動かなくするだけで、あとは勝手に崩壊していく」そんな会話をして終わる。 コロナウイルスがもし、エボラ出血熱のような「死」と直結したものだったら、真剣に向き合っていただろう。 ただコロナが、罹患したのかどうかさえわからないような「風邪の一種」くらいのものだったから、ここまで長引いてしまったのかも知れない。 コロナ自体で亡くなる人より、医療体制の崩壊で治療が遅れて亡くなる人が増える可能性がある。 本当の悪魔はニコニコ笑いながら近づき、徹底的な災いを長引かせるものなんじゃないかな。

2020.12.01 ウルトラセブンとエイトマン

本木雅弘を筆頭に高橋克実、梶原善、玉山鉄二、伊藤沙莉が出演している、サントリーの健康茶ラインナップのCM。 「♪ジブン〜ジブン〜ジブン〜ジブン〜 ジブンジブンジブン ジブンジブンジブン」と歌う『ウルトラセブン』の替歌が妙に耳に残る。 もう1つ、黒木華と佐藤二朗が出てくる、サントリーチューハイ『ほろよい』のCM。 「♪優しいね 懐かしいね 心弾むね ターリラリラリラ〜リ 幸せだね〜」と歌うもの。 こちらは『エイトマン』の主題歌の替歌だ。 ウルトラセブンの替歌の方は「自分(ジブン)の体の健康ケアに向けてのダジャレからの発想だと判るけど、エイトマンの方はイマイチ理由が判らない。 「ハピクルサワー」の味が「ビックル」に似ていて懐かしいことから、懐かしい歌を選曲したのかも知れない。 奇しくも同じサントリー製品のCM。 担当者たちが同じ世代で、発想の根幹が似ているんだろうね。 昔を知らない今の世代には、この替歌をどう感じるんだろうか?