Column (3月) 


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2026.3.01 ソメイヨシノの原木

寒暖差が激しいので変動もあり得るけど、今年の東京地方の桜の開花はだいたい3月20日あたりだという。 桜の季節ももうすぐそこだと言うのに、クビアカツヤカミキリ(特定外来生物)の被害が全国で発生しているというニュースが入ってきた。 困ったカミキリ虫だ。 DNAが同じクローンのソメイヨシノは、一気に壊滅する可能性もあるんじゃないかと心配だ。 去年の11月に上野に行く用事があった際に、時間があったので上野公園に寄ってきた。 以前から興味があった「ソメイヨシノの原木」を実際に見てみたかったからだ。 ネットにあった写真を頼りに、上野動物園正門前の小松宮彰仁親王像を目指す。 小松宮像の周りには少しのスペースがあり、それを囲むように桜の樹が植えてある。 その1本に「コマツオトメ原木」という小さな石柱が立っていた。 でも、どこを探してもソメイヨシノの原木という表示は無い。 ただ、小松宮像の周りの桜の樹には「コマツオトメ」「ソメイヨシノ」とか、管理番号だけ表示されているものもあった。 以前まで「管理番号136」がソメイヨシノの原木ではないかと言われていた。 家に帰ってネットで検索してみると、2022年のゲノム解析では「管理番号133」が祖先型に最も近いと判明したらしい。 この結果も、「今の時点では」というところで、最終結論には至ってないみたいだ。 桜は元々の野生種が9種で、自然交配しやすいらしく、現在200種にもなっているとか。 なのに自分では血統(?)を残せないから、継ぎ木により子孫を増やすしかなかった。 ソメイヨシノの木の一部(20cmくらい)があれば、同じクローンが全国どこでも作れてしまうらしい。 同じDNAだから、同じ環境や同じ原因で一気に死んでしまうこともあるとか。 数奇な運命を背負わされた樹なんだね。