Column (2月) 


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2025年 1月

2025.2.22 ドラマ出過ぎ、吉田ウーロン太

最近、テレビを見ていると「吉田ウーロン太」という名前をよく目にする。 10年くらい前からドラマで顔を見かけるようになって、最初はモブキャストの中の1人だったので、エキストラの常連さんかと思っていた。 それが年を重ねる毎に重要な役にキャスティングされるようになり、今じゃドラマのレギュラーキャストの1人にまでなっている。 元々はお笑いトリオ「フラミンゴ」のメンバーで、『エンタの神様』や『爆笑オンエアバトル』なんかにも出ていたみたい。 Wikipediaで検索すると、日本のお笑いタレント、俳優、声優、脚本家、演出家と出てくるほどの多彩さだ。 You tubeでフラミンゴのネタを見てみたけど、シソンヌや東京03のような「芝居のしっかりした系」のコントを作っていた。 以前から、芸人が俳優の仕事へとキャスティングされることが多くなって、原田泰造や塚地武雅、坪倉由幸や今野浩喜など、良いスパイスになる俳優が誕生してきた。 昨年の大河『光る君へ』でも秋山竜二や金田哲という新しい才能が認められたし、今年の大河『べらぼう』でも鉄拳が素顔で登場して新鮮な驚きを提供してくれている。 そして件の吉田ウーロン太は、今期のドラマに重要な役で多数出演している。 『プライベートバンカー』では、遺産相続の一家の一員。 『フォレスト』では、冤罪で自殺した食肉業者社長。 『地獄の果てまで連れていく』同僚を殺し自殺したとされる、主人公の父親。 更に、深夜ドラマ『未恋〜かくれぼっちたち〜』第1・3・6話の脚本にクレジットされていた。 米津玄師やVaundyもそうだけど、たくさんの才能を持った人が活躍する時代になったね。 

2025.2.15 他者への配慮

インバウンドの人たちが特に感心しているのが「街のキレイさ」「公共交通機関内の静かさ」「他者への敬意」だ。 もちろん「和食」の美味しさに感動する人が多いのが一番だけど、今や「お・も・て・な・し」の文化は海外でも周知となってきている。 全てにおいて影響しているのは「国土の狭さ」と「人口密度の多さ」だと思う。 小学校の頃から教えられる「掃除」は、周りの環境が汚れていれば、自分の作業に差し障りが出てくるから、必要にかられて整える癖をつける。 毎回の掃除が面倒なら、どうしたら汚れないかを考えるなど、アイデアで乗り越えてきた歴史がある。 日本のキッチン用品や文房具などに見られるアイデアグッズの機能は、狭い日本だからこそ生れた発想も多い。 例えば、昔の新幹線内では、食べ終わった駅弁の包みなどが散乱する光景は普通の事だった。 それが陶器に入った「釜飯」の登場で、ゴミが大幅に減ったという。 食べ終わった器を家に持って帰りたいという気持ちが出たからだそうだ。 「汚さない=持ち帰りたい器」で解消した訳だ。 先日、スーパーで買い物をしていた時、中東風の外国人が通路を塞ぐようにして商品を物色していた。 こちらが通ろうとしているのにも気付かないから「すいません」と言って通してもらった。 外国人にとっては日本のような狭い空間での生活は初めてなので、他人が困るということが想定に無いのだろう。 日本人は、雨の日に狭い路地ですれ違えば、だいぶ先から傘を傾ける準備をするし、スクランブル交差点では、前から来る人の歩きを予想しながら歩くので、ぶつかることは殆どない。 狭い場所に大勢の人がいるから、周りの状況を先読みする癖がついている。 トラブルの根は、先に摘んでおく方が効率的だ。 店員の接客が素晴らしいと賞賛する外国人の声もよく聞くけど、飲食店に限らず日本には店がとにかく多い。 同じ商品なら接客態度の悪い店より、サービス精神のある店を選びたくなるのは当然の事。 お金のかからない「笑顔」や「気持ち良い接客態度」が求められてきた結果だと考えられる。 住宅事情もそうだ。 今のマンションに移る時にフルリフォームをした。 床の遮音性能を「L-45」にと言われたのを思い出す。 他者への気遣いは、生活の中で培われた日本人の気質だろうと思う。

2025.2.08 香取慎吾祭のドラマ

最近の連続ドラマは面白いものが多くなっている。 『ONE PIECE』『将軍』『地面師たち』など、NetflixやHuluなの配信ドラマが、資金力で良質なドラマをヒットさせた現状に影響されるように、各局がオリジナル脚本の作品に力を入れ始めたからのように見える。 地上波の連ドラの大きな転換点はTBS『VIVANT』だろう。 それ以前と以後にはハッキリと違いが出てきた。 前期の『海に眠るダイヤモンド』軍艦島の背景美術の再現度など、丁寧で良質な世界観の構築に成功していた。 今期の連ドラも良いものが多い。 一番のめり込んでいるのがTBSの『御上先生』。 同じ局の過去の大ヒット作『金八先生』をあえて問題提起の材料にするなど、作品作りの潔さを感じる。 日テレの『ホットスポット』も面白い。 バカリズム脚本の軽妙で心憎い会話と、日常に溶け込む「宇宙人」という存在の奇抜さで、楽しく観られる。 NHKのドラマも良いものが多い。 大河ドラマ『べらぼう』も個人的には好きだし、『東京サラダボウル』や『バニラな毎日』も興味深く観ている。 作り手も試行錯誤しながら、良い作品作りに頑張っているなと感心する。 ところで、フジの『日本一の最低男 わたしの家族はニセモノだった』という香取慎吾の主演ドラマは、まるで「香取慎吾祭」という感じ。 内容や設定に新しさはあまり感じないけど、やたらに香取慎吾に関係したものが出てくる。 偽りの家族を作って政治家を目指す主人公(香取)が、第1話では『罠の戦争』で政治家役だったツヨポンが当時の役名で出てきたり、義理の弟(志尊淳)が勤務する保育園の名前が、『人にやさしく』のキーワード「スリーピース」をもじったような「フォーピース保育園」だったり、そこに務める保育士の1人が『薔薇のない花屋』で香取の娘役を演じた八木優希だったり。 「おっはー!」も出てきてた。 そして香取が子供と川沿いを歩くシーンで映るアーチ形の白い橋は『ドク』の時のロケ地だ。 そのうち須賀健太とかも出てくるかも。

2025.2.01 シンギュラリティ圏内

スマホにAIが組み込まれて、進化が一気に加速している。 ブラッド・ピットの生成AIを使ったロマンス詐欺が話題にもなっている最近。 犯罪にAIが使われて、今後は対策が本当に難しくなってきている。 プロンプトという文章だけで画像や映像が出来てしまう世の中。 「AIが考えたシリーズ」で検索すると出てくる画像が面白い。 「餃子の王将」「スシロー」「いきなりステーキ」「キリンレモン」「家系ラーメン」などダジャレを表現したような画像。 これを実際に手で描いたら相当な時間がかかってしまうけど、文章を入力するだけで数秒で出来上がってしまうから驚く。 ただ、言葉をストレートに画像にしているだけなので、もっと捻って意味や思いを入れた作品にするのは、人間しか出来ないだろう。 絵を描く立場としては、そこに活路が残っている気がする。 AIによって多くの職が失われると言われていて、残るのは7つくらいだそうだ。 ・医療、介護系 ・教師、保育士 ・営業職 ・コンサルタント ・カウンセラー ・クリエーター ・AI やITのエンジニア。 今のところAIには創造性や人の気持ちを汲み取る能力や、合理的でない判断を選択する能力が無いため、人間にしか出来ない仕事もある。 「シンギュラリティ」とは、人工知能(AI)が人間の知性を超える転換点を表す仮説。 チェスや将棋では、もう到達していると言われるけど、「歌詞」「お笑い」「芸術」などは、まだまだ人間が必要な感じ。 そして、まだ発展途上の今のAIは、尤もらしいウソを平気でつくから要注意だ。 ハルシネーションと呼ばれるAIの嘘を、人間が検証して正す必要があるのが現状。 ただ、プロンプトに対する回答の早さは驚異的なので、資料作りに利用するには最強の助っ人だろう。 シンギュラリティ圏内に入った現代、「考える」力を養っていきたいと感じる。