酔心
男の心の底にある 錆びて沈んだ真実が
酒を呑むたび 浮いてくる
ほんの束の間 浮いてくる
女の心の内にある 悲しみ色の涙の川が
酒に酔うたび 溢れ出る
歯止めが外れて 溢れ出る
酒に呑まれて 煽られて
憂さを晴らして お前と二人
悲しみ忘れて呑みあかそう
酔って忘れて 呑みあかそう
男も女も心には 別の自分が住んでいて
酒が招いて 話し出す
慰め言葉で 話し出す
人は心にひとつだけ 忘れられない唄がある
酒が誘って 歌い出す
思い出の唄 歌い出す
酒に呑まれて 煽られて
憂さを晴らして お前と二人
悲しみ忘れて呑みあかそう
酔って忘れて 呑みあかそう |