海が見たくて
道路の熱気がミラーに飛び散る
真夏の太陽 肩に乗せて
狭い部屋とデスクとの日々に
サヨナラを言う週末
追われるような暮らしの中で
大事なものを見失わぬように
海が見たくて 思いでの場所へ
懐かしい時をたぐり寄せて
砕けた心の欠片を波に
洗い流しに この夏 遠くへ
都会を離れて移りゆく景色
素直な自分に帰っていく
海沿いの乾いたゆるやかなハイウェイ
心はいつしか 少年
傷つけ合って生きてくことに
慣れてしまった今だからこそ
海の匂いが汐風に乗って
懐かしい記憶を揺り起こして
許すことの意味 知るために
走り続ける この夏 遠くへ
海が見たくて 思いでの場所へ
懐かしい時をたぐり寄せて
どこまでも続く 青い空と
地平線が交わる 遠くへ |