■人形試作講座3(彩色・仕上げ)

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1.絵の具(アクリル・ガッシュ)  2.彩色シュミレーション
顔の彩色は、描いた後に水などがかかっても滲み出さないためにアクリル系の絵の具の「ガッシュ」を使う。 アクリル絵の具にはもう一つ「リキテックス」というのがあるけど、それは透明水彩風で下の色が透けて見えてしまうので、やはり不透明の「ガッシュ」を使った方が良いでしょう。 どちらも普通の水で溶けるので扱いやすい絵の具で、しかも乾けば樹脂化するので保存性もあります。 本番前の試し描き。 デザインや書き方のシュミレーションで本番の練習をしておく。 球面や曲面に絵を描くというのは想像以上に難しいもので、一発で理想のものを仕上げることは相当の熟練が必要です。 しかも今回の場合、塗装したものの上からの彩色のため失敗が出来ません。 だからなるべく練習しておいて、手を慣らしておく。 彩色の色数なんかもこの時検討する。
3.彩色 (白) 4.白部分 
塗装は家では出来ないので、タカラにて塗装してもらった。 いよいよ彩色。 淡い色もしくは奥にある色から順番に描いていく。 順々に上に乗せていく感じ。 だからまず白の部分の白目と歯の部分を最初に描く。 絵の具の濃度が肝腎でシャブ過ぎると(水分が多すぎること)斑になるし、水分が足りないと描きにくくなるので何回かシュミレーションをしておくと良いかも。 白い部分を描き終わった状態。 筆は毛先が乱れていると、思ったように描けないことがあるので、ライターの火で微妙に焼くとかハサミで切って揃えた方がやりやすい。                                        
5.ピンク部分  6.茶色部分
写真ではちょっと見にくいかもしれないけど、唇の部分にサーモン・ピンクっぽいピンクを入れたとこ。 リップの色は性格を左右するので、どんな色にするかよく考えて選ぶことが大事。  眉毛、睫毛、瞳の部分に濃いめの茶色を入れる。 目は単純に白と黒とか少ない色数で描くと深みが出ないので、何色かで描くと良い。 それと肌の色とあまりコントラストをつけ過ぎないこと。
7.黒部分 8.ヘアーの調整
一番濃い色である黒の部分を書き入れる。 濃い色は失敗が目立ちやすいので細心の注意を持ってする作業。 最後に目のハイライト。 これを入れることで、人形に生命が吹き込まれる。  彩色の終わった首をボディーに接着し、カツラを接着する。 あとは髪型を整えるためにハサミなどでカットしていく。                      
9.試作完成

試作作業終了。 色々思った通りにいかないこともあったけど、なんとか形になった。

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