■イラスト講座2

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1.トレース1 2.トレース2
仕上がった下描きをトレーシング・ペーパーに写し取る。 写し取る際は0.3oのシャーップペンで、裏からカーボンのためちょっと濃いめの鉛筆(ぼくの場合は0.5oのシャープ)で描いていく。 表裏両面なぞり終えたら、本番の用紙に配置。 今回の用紙はB3サイズのイラスト・ボード。 トレースしたものをドラフティング・テープで止め、もう一度線をなぞってイラスト・ボードに写していく。 同じ線を描く作業を3回繰り返す訳だ。  
3.トレース3 4.色鉛筆(オレンジ)1
この時、まだなぞっってないところが解るように、赤の水性ボールペンでなぞっていく。(なぞった箇所が赤く残っていくので、赤くないところがやり残したところ) まず、ぼくの場合最初に肌の色から塗っていく。 この時、オレンジで影になる部分を全体的に塗っていく。 今回サンタの顔だけ。
5.色鉛筆(オレンジ)2 6.メルツ1
写真では見にくいと思うけど、Part1の10で紹介した影のラフを見比べながら、陰影をオレンジで塗っていく。 普通の色鉛筆を溶かして水彩風にしてくれる溶剤、ホルベインという会社から出ている『メルツ』というもので、筆をつかって色鉛筆の上からなじませる。
7.メルツ2 8.メルツ3
オレンジの色鉛筆の上からメルツでなじませていく作業。 この作業は各色毎にやっていく。
9.オレンジ終了 10.ブラウン終了
最初はオレンジからはいる。 陰影の部分を大体塗ってしまう。 そしてメルツでなじませた状態。 次にブラウンで影を強調したところ。 陰影がハッキリしてきた。 この後もメルツでなじませる。
11.肌色終了 12.ブラック終了
オレンジ、ブラウンの上から全体に肌色を塗ってコントラストを抑えていく。 全体に皮膚感を作っていく。

肌色でコントラストがボケたので、もう一度、一番強調したい部分を黒で強調していく。

 

13.レッド終了 14.帽子(赤い部分)
皮膚の最後は赤を入れること。 赤を入れると、血が通った皮膚の感じが出て、暖かい体温を感じるようになるのです。 帽子のために使った色は、写真のように赤、黒、黄、水色。 どんな色でも単色で使うことは無い。 
15.帽子(白い部分) 16.トレース2
帽子の白い部分は、髭や髪の毛の白とは違う色にしたかったので、写真のように、オレンジ、紫、黒、水色を使って、少し「蛍光灯」のような「白」にしようと、 逆に髭は「白熱灯」のような暖かい「白」にしたいと思った。 帽子の赤の部分の影を強調しているところ。 影は全て想像でつけていく。 本物っぽい「嘘」が大事。 サンタの着ている服はベルベットのようなベロアっぽい生地なので、陰影も柔らかくなる。 
17.サンタの顔完成 18.サンタと犬の完成
ポスターではシルエットの他は顔だけしか使用しないので、ポスター用はここまで。 最終的にはポスターの一番手前、右下にソフト・フォーカスっぽくボカして使った。 せっかくなのでプライベートに『サンタと犬』を完成させた。 これをスキャンして背景を深いグリーンにして、「Merry Christmas」の文字を入れて完成。 完成品

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