▲過去の作品

NHK『あんぱん』 朝田羽多子 役  江口のりこ

無愛想で、周りにチクッとイヤミを残して去っていく先輩OLのような役が多かった。 次第に役柄の幅も広くなり、TBS『半沢直樹』では曲者の国土交通大臣役を見事に演じていたのが、強烈に印象に残っている。 現在放送中のドラマ3本は、全く違うタイプの役柄を同時期に好演している。 今回の似顔絵にも描いたNHK朝ドラ『あんぱん』では、主人公の母親役(朝田羽多子)を演じている彼女。 昭和初期に夫に先立たれ、家計の為に家業の石材店と併行しながらパン屋を営む働き者。 方やTBS『対岸の家事』では、自身も会社員として働きながら、家事に理解の無い夫を不満に思いながらも、ワンオペ家事をこなす2児の母を演じている。 日常の家事へのイライラが積もり、聞き分けのない息子をヒステリックに叱るシーンは、あまりに迫力があり過ぎて、子役の子がトラウマにならないか心配になったほどリアルだった。 かと思えば、現在シーズン5まで作られているテレ東の『ソロ活女子のススメ』は、アフターファイブのひとり時間を有意義に、また自由に謳歌する姿を描いていて、上記2作とも全く違うキャラクターを演じている。 東京乾電池出身ということもあり、どんな役で出てきても説得力をもって演じる安心感がある女優。
2025.6.01

NHK『あんぱん』 原 豪 役  細田佳央太

2020年の『ドラゴン桜』の演技で名前を全国区に押し上げた彼。 発達障害を抱えながらも東大専科に入り、隠れた才能を開花させる昆虫好きの生徒役だった。 それより前に出演していた、真矢ミキ主演のドラマ『さくらの親子丼』の、髪の毛サラサラな爽やかバスケ青年役を知っていたので、『ドラゴン桜』での丸刈り頭には驚いたし、更に発達障害の人の表情や仕草などが表現されていて感心した。 この役をやるために彼は体重を10kg増量して臨んだというから、役に対する準備の姿勢が凄いね。 前クールだったか、桜田ひよりとW主演だった『あの子の子供』では、高校生の妊娠というテーマのドラマ。 志田未来x三浦春馬の『14才の母』と基本的な設定は同じだけど、取り巻く環境や時代の変化などが描かれていた。 ここでも誠実な陸上青年を好演していた。 そしてNHK朝ドラ『あんぱん』の豪ちゃん役。 石材店を営む主人公の祖父・釜次(吉田鋼太郎)に弟子入りした実直な石工の青年・原豪が彼の役。 主人公の長妹・蘭子(河合優実)と結婚を約束するが戦死の報が届く。 巷では「豪ちゃん、帰ってくる説」が盛んに盛り上がっている。 それだけ愛されたキャラクターを彼が作り上げたということだろう。 ぼくも、もう少し豪ちゃんを観てみたいと思うな。
2025.6.01

▲TOP