昨年の後半、異例の大ヒットでテレビドラマ界の話題をさらった『VIVANT』。 その中でも存在感がハンパなかったノゴーン・ベキ役の役所さん。 方やテロ集団の首領、方や孤児院の経営者という、悪とも正義ともつかない複雑な役柄を重厚な演技で魅せてくれた。 CMで見せるコミカルな役所さんも良いけど、ただ居るだけで画が保つオーラは流石だ。 年始を迎えて早々に、今度はヴィム・ヴェンダース監督の映画『PERFECT
DAYS』が米アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされたという。 渋谷の公共トイレの清掃員として働く主人公の、淡々とした静かな日々を描いた、ドキュメンタリータッチの作品だそうだ。 千代田区役所の土木工事課に勤務していた経験が活かされたりしているのかな? 様々な映画やドラマで、いろんな賞を受賞してきた役所さん。 ぼくが彼を初めて見たのは映画『タンポポ』だった。 白のスーツに白いソフト帽のいでたちのギャング風で、雨の中で絶命する間際まで「猪の山芋腸詰め」の蘊蓄を語るシーンが印象的だった。 映画『Shall
we ダンス?』『笑の大学』『レイクサイド・マーダーケース』『THE有頂天ホテル』『バベル』、ドラマ『合い言葉は勇気』『陸王』など、たくさんの作品で楽しませてもらった。
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