▲過去の作品

日本髪にドレスでダンス  浜辺美波

似顔絵を描く上での特徴のひとつ「八重歯」は、その人物らしく見せる似せポイント。 彼女の名前が全国区になった映画『君の膵臓をたべたい』の頃は、まだ彼女の八重歯は健在だった。 『亜人』と併せて日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した後に歯列矯正をしたようだ。 せっかくの似せポイントだったのに、似顔絵の武器を1個失って残念。 それでなくても、特徴の少ない整った顔立ちは、似顔絵師泣かせの顔なのに。 なので役柄に因んだアイテムとかヘアスタイル、衣装などで似せる方向に持っていく。 神木隆之介とW主演の朝ドラ『らんまん』では、和菓子屋の娘・寿恵子役。 滝沢馬琴の『里見八犬伝』推しの設定なので、ドラマに登場した『八犬伝』の単行本を添えています。 実業家に見初められダンスのレッスンを受けることになるが、最終的には万太郎と結ばれる。 時代的なこともあるけれど、日本髪にドレスを着てダンスを躍るというのは、見た目のインパクトがあったので、このスタイルで描きたいと思い仕上げました。 北川悦吏子脚本のドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』は期待していたけど、イマイチ印象に残るものには至らなかった。 この『らんまん』が『キミスイ』に続く、彼女の代表作になると良いね。   

 

2023.7.01

「体の半分が脚だね」  志尊淳

『烈車戦隊トッキュウジャー』は観ていなかった(横浜流星と共演してたんだね)。 彼を初めて見たのはフジテレビのドラマ、石原さとみと山下智久主演の『5→9 〜私に恋したお坊さん〜』だった。 山ピーの弟の役で、当時「この若手俳優、キムタクみたいな顔だな」と思ったのを覚えている。 印象に残っている作品はNHKのドラマ『植木等とのぼせもん』『女子的生活』が上げられる。 前者は、小松政夫が付き人として見た植木等と芸能界を描いていて、小松政夫を彼が演じていた。 後者は、トランスジェンダーの役を彼が演じ、毎回見事な女装姿で登場して話題にもなった。 『極主婦道』までの彼の演技は、一生懸命「演じている」感じだったけど、『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』で一皮剥けた印象を持ったのを覚えている。 役柄の設定もあるかも知れないけど、以前よりドシッと落ち着いた演技で、演じているというより「役を生きている」ように感じるようになった。 そして今回描いた『らんまん』の井上竹雄という役は、奉行人の息子で、主人公の万太郎を子供の頃から支えていく設定。 老舗酒蔵「峯屋」も表現したいし、東京生活での背広姿も描きたいしで、スーツに法被なんてシーンは実際には無かったんだけど、無理矢理合体して描きました。 
2023.7.01

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