▲過去の作品

三冠王達成の「村神様」  村上宗隆

「ここぞ」という場面で結果を出せる人は、やっぱりヒーローだよね。 豪快なスイングでホームランを量産する彼もまた、そんなヒーローのひとり。 『村神様』と呼ばれる愛称は、ファンの期待と親しみが込められている。 ぼくはスポーツ中継はあまり観ないんだけど、凄い記録を出したりすると、無関心ではいられない。 王貞治が作った55本という「シーズン最多本塁打記録」に並んだ彼は、そこから不振に陥りなかなか抜けだせない状態になった。 が、長いトンネルもいつかは果てが見えてくるもので、56本目のアーチを描いて新記録を達成した。 他にも数々の最年少記録を獲得している彼は、似顔絵を描くには今が良いタイミングだろうと思い、今月の顔に決めた。 ドラフトでは日本ハムの清宮幸太郎と競り合うようにプロ野球界に入ってきて「東の清宮、西の村上」と言われるほどの期待値だったようだ。 現在22歳の彼は「首位打者」「本塁打王」「打点王」という三冠を最年少で達成し、伸びしろしかない状態だ。 

  

2022.11.01

陸上界のフワちゃん  不破聖衣来

走るフォームがキレイな選手だと思う。 少し胸を張るような姿勢で、上半身が上下にも左右にも全く揺れない走り。 そして自分の身長ほどもある大きなストライドが彼女の真骨頂。 先日(10.30)に行われた『全日本大学女子駅伝』では、不調と言われていた彼女だけど、エース5区を任された。 最初は慎重にスタートしたけれど、襷を受けた彼女の前方には6人の選手がいるし、距離もかなり離れている。 去年の同大会で6人抜きを見せた彼女だから、今回もごぼう抜きを期待しながらテレビ中継を観ていた。 でも「あの距離は無理だろう」と思っていたら、上り坂になった頃からスイッチを入れたのか、あれよあれよと距離を詰めていく。 ひとり抜くだけでも凄いのに3人を抜いて4位で襷を繋いだ。 「マンガみたいだ」「令和の女韋駄天だ」 彼女もまたヒーロー(ん?ヒロイン?)だ。  普通の人の平常時の心拍数が60〜80のところ、彼女のそれは30〜35だと言う。 レース後は、普通の人が180くらいになるところを、彼女は120だと言う。 驚異的な心肺能力を持つ彼女の走りは「呼吸をしていないかのよう」と言われるほど。 まだまだ19歳、これからの走りに注目したい。
2022.11.01

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