■ダービー5勝、最多優勝記録更新■ 武 豊
5月26日の第80回日本ダービーは、一番人気のキズナが気持ち良いほどのラストスパートで優勝した。 レースの序盤中盤は、後ろから3〜4頭目を維持し、最終コーナーを過ぎた辺りから他の馬の隙間を掻き分け、一番外側から一気にゴボウ抜きした姿は、まるでドラマのようだった。 このキズナは、ぼくが一番好きだった競走馬・ディープインパクトの息子だという。 流石の血筋だ。 それにしても武豊のテクニックと勝負の勘は素晴らしい。 キズナの父親譲りの「走りたい」気持ちを抑えさせ、最終コーナーで一気に解放してやる、馬の個性を理解しての操縦法は天性のものだろう。 競馬のコースは平坦ではなく、アップダウンがありインコースとアウトコースでも傾斜がある。 更に最後の直線は登り坂でゴールに向かっている。 2400メートルのアップダウンを走しりきった末に、最後の登り坂で全力疾走するのは、かなりハードなことだろう。 そんな最後の直線で最後尾に近い位置からトップに抜き出るパワーには、本当に感動するよ。 なんか武豊のコメントじゃなく、キズナのコメントになってしま
った。 |
2013.6.01 |
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