■新世代のものまね女王■  福田彩乃

ものまね芸人は、真似るモデルのチョイスが重要なんだろうな。 他が誰もやっていない人物、旬な人や話題の人を選ぶのが良いのは解っていても、似ていなければ話しにならない。 似せる人物を好きになることが近道という。 似顔絵も、描く相手を好きになってくると、「似てる度」が上がってくる気がするんだな。 福田彩乃のものまねは、ローラ、長澤まさみ、綾瀬はるか、吉高由里子など、声やイントネーションだけでなく、その人物の息継ぎまで捉えていて、本人の「間」がそっくり。 福田彩乃本人も、個性的で魅力的なルックスをしているし、演技力もあるから、ものまねだけに留まらず映画やCMなどにも、オファーが増えるんじゃないかな。 彼女の顔の特徴は、少し長めのアゴと、大きく横に飛び出した耳に先ず目がいく。 ちょい吊り気味の大きな目は、感情表現には武器になるパーツ。
2013.1.05

■「ワイルドだろぉ?」■  スギちゃん

ピン芸人の場合、どんなに話題になったとしても(話題になればなるほど)「一発屋」で終わり、次の年には居なくなっている人が多いので、似顔絵のモデルに選ぶのを極力避けている。 だから去年の夏頃、初めてスギちゃんをテレビで見た時、一度は候補に上げながら、ずっと描かないで来た。 でも「ワイルドだろぉ?」が2012年の流行語大賞を獲ったもんだから、話は変わってきた。 彼が一発屋で終わったとしても、去年を象徴する存在には違いない。 一時代を飾った人物として記憶に残すため、遅ればせながらのスギちゃんの登場。 『電波少年』の頃からと芸歴も長く、腰の低い性格の彼が、虚勢を張って言う「ワイルドだろぉ?」。 本人がワイルドに遠いからこその面白さ。 スギちゃんの特徴は、先ずヘアスタイルとコスチューム。 何故あのスタイルに決めたのかは謎。 あまりお金がかからないからなのかも知れないな。 胡座をかいた鼻翼、厚目の唇。 目と目の間隔は若干、中心寄りかな。 さてスギちゃん今年 、ワイルドの次は何か考えているんだろうか?
2013.1.05