■AKB48一番の芸達者■  大島優子

小さい頃から芸能界で育ったからなのか、何を見ていても安心して見ていられる安定感がある存在だ。 演技も上手いしコメディのセンスも申し分ない。 AKB48の総選挙で去年は第1位で、シングル『ベビー・ローテーション』のセンターを獲得した。 今年の総選挙では前田敦子に1位を奪還されたけど、武道館の会場で抱き合う2人の関係は、AKB48ならではなんだろうと思えた場面だった。 元々AKB48は様々なタレント事務所から寄せ集められた集団で、同じグループでありながら常に「競争」を必然とされてきた。 そんな中で、彼女のように芸能界を知った存在は、頼もしい後ろ姿だったことだろう。 彼女の似顔絵を描こうと決めた時、総選挙の結果が出ていたので、民主党総裁選で2位だった海江田さんと「2位繋がり」で表現することも考えたけど、伝わりにくい気もしたのでやめた。 ポーズやコスチューム的には、彼女がセンターの代表作『ヘビー・ローテーション』を描こうと思ったけど、資料が集まらなくて、結局グリコ「アイスの実」の衣装で仕上げました。
2011.10.01

■どじょう内閣■  野田佳彦 第95代総理大臣

野田総理の顔の特徴は、まずパッと見た印象が「ダチョウ倶楽部の上島竜平に似ている」ということ。 そして、昔の日本人の顔のイメージを受ける。 仏像が多く作られた時代の人の顔は、きっとああいう顔をしていたんじゃないかな?   如来像や菩薩像や大仏などの仏像の顔の特徴のひとつは、眉と目の間の「田宅(でんたく)」が広いことや、頬がふっくらしていて、穏やかな目の安らぎの表情をしている。 フィギュア・スケートの浅田真央ちゃんの顔も、そんな安らぎの顔の造りをしている。 鳩山元首相は目が大きく「三白眼」で冷たい印象だったのや、菅元首相のように田宅の狭い、神経質な印象の首相と違い、野田総理の顔の印象は、ちょっとここ数年の首相とは違う印象がある。 よく言えば「穏やか」、悪く言えば「地味」というところ。  「普通」の感覚を持った人という感じ。 名前「佳彦(ヨシヒコ)」と知った瞬間、『勇者ヨシヒコと魔王の城』と絡ませた似顔絵にしようと、その閃きにほくそ笑んでいたんだけど、ドラマが終了したことやドラマの知名度を考えて、無難な「どじょう」ネタに落ち着いた。
2011.10.01