『夢のカリフォルニア』 (2002.4 TBS金曜夜10:00〜10:54)

今クールは、フジの月9『空から降る一億の星』にも出演している、柴咲コウ。 映画『GO』で、窪塚洋介と共にいろんな賞を獲って、今ノリに乗ってる二十歳の女優。 「私、ファンデーションは使ってません」で有名な『ポンズ ダブル・ホワイト』のCMで、世の中に認知されるようになった彼女。 当時は16歳で、まだ高校生だったらしいけど、大人っぽい顔をしていて、そんなに若い人だとは思わなかった。 つり目・つり眉に大きい目は最近の流行の顔。 彼女の目にはパワーがあるね。 『バトル・ロワイアル』では、あの顔立ちが良い意味でハマっていた役柄だった。 殺人ゲームを自ら積極的に受け容れ、同級生同士の殺人を楽しむような、相馬光子役は印象的だった。 あの映画で演技に注目が集まり、『GO』へと繋がっていったんだろう。 キリッとした眉毛と鋭い目元は、意志の強い感じで、一度見たら忘れられない印象を与える。 『空から降る一億の星』(宮下由紀役)では、まだ謎の女という感じで、素性が解らないけれど、今後少しづつ謎が明らかになっていくはず。 『夢のカリフォルニア』の大場琴美は、学生時代は「ブス」といじめられていたが、今はモデル事務所に所属するモデル。 しかし、表現が下手で自己嫌悪を抱えて生きている。 このドラマの脚本は、『ビーチ・ボーイズ』や『彼女たちの時代』を書いた岡田恵和。 彼の作品は、主人公たちの心の悩みからの解脱をテーマにした、いわゆる「自分探し」をテーマにしているものが多い。 彼のパターンなんだね。 その心の中の葛藤とか不安とか悩みとかの描き方が、実に繊細で丁寧に表現されている。 

大場琴美