『ストロベリー・オン・ザ・ショート・ケーキ』 (2001.1〜TBSテレビ 金10)

野島伸司脚本にしては珍しく、ハッピー・エンドで「刺したり、落ちたり、燃やしたりしない」過激さではなく、ナイーブな若い世代のやるせない、せつないすれ違いのドラマだった。 第1話から逆の伏線として、主人公・まなとのセリフ「だから君をわすれないよ」というもので、絶対最後は唯は死ぬものと誰もが思っていたと思う。 ただ野島さんもいろいろ考えたんだろうけど、あのラストはないんじゃない? って感じ。 『ひとつ屋根の下2』のラストで、福山雅治扮する雅也が酒井法子の小雪を助けるために帰国したんだけど、打つ手がなくドラマを見ていた誰もが、小雪は死んだと思っていたら「実は生きてました」みたいな。 あの時の感じとよく似ている気持ちになった。

滝沢君は最初のドラマ『木曜の怪談』以降、『魔女の条件』『太陽は沈まない』と深刻なドラマが続いたんで、もうそろそろ明るくてコミカルで、それでいて泣けるような、そんなドラマをやらせてあげたいと思うなぁ。 フカキョンは、『神様、もう少しだけ』『鬼の棲家』『イマジン』『to Heart』『フード・ファイト』と、段々尻つぼみになってきている感じ。 今回の役は、役者としてはちょっと美味しい役だったけど、いつものフカキョンを超えられなかった気がする。 フカキョンも、いっそのこと『日清スパ王』のCMみたいな、3の線もありじゃないかな?  ところで、何でこのイラストにしたのかというと、タッキーが似せて描くことが出来たんで、誰かに見せたかったのです。 

入江まなと

入江 唯