『世界で一番熱い夏』 (2001.7〜TBSテレビ 金10)

今クールのドラマは、どれもそれ程「見たい」と思うものが少なくて、ちゃんと毎週欠かさずに見ているのは、このドラマくらいかな。 脚本が骨太な感じがして好きだし、この間、新聞の投書欄でも年輩の男性のコメントで、「今後の展開を楽しみにしている」と書いてあった。 ただの復讐劇じゃ無さそうで、政治絡みの内容がきっと男に受けてるのかも知れない。 でも脚本の都築浩さんて、『ガチンコ!』とか『学校へ行こう!』の構成作家で、ドラマはこれが初めてらしい。 主演の岸谷五朗は、好きな俳優のひとりで、シリアスなものでもコミカルなものでも、どちらもこなせ、とても器用な役者だと思う。 「スーパー・エキセントリック・シアター」の頃から、テレビには良く出てたけど、ぼくがドラマで初めて見たのは、たぶん『この愛に生きて』だったと思う。 それから『恋人よ』『妹よ』『月の輝く夜だから』『ブラザー』『らせん』や『なにさま』『神様のいたずら』と、コンスタントに出演している。 『妹よ』で共演して、今回2度目の和久井映見とも、とても息が合って安心して見られる演技。 和久井映見を最初に知ったのは、映画『就職戦線異常なし』だった。 その後、『東京エレベーター・ガール』にも出てたよね。 でもこのドラマの目玉は、前回で死んでしまったけど、田中邦衛じゃないかな。 元外科医なのに家族を捨ててホームレスをしているという設定が、面白いキャラクターを作っている。 それに脇役陣に個性的な人が多く出演していて、それも面白い。 柳沢慎吾、古手川祐子、鈴木四郎、風間俊介(ジャニーズJr)がホームレス生活をしてるのは興味をそそる。 それと岸谷・和久井の娘、ちえみ役の中根紗央莉ちゃん(映画『クロス・ファイア』にも出てたよね)が、また涙を誘うんだこれが。

神来未子

  神ちえみ

神大輔