1998〜99年は下のように、横浜元町の”チャーミングセール”のイラストがメインな仕事でした。 B3サイズのイラストボードに色鉛筆で着彩を基本に作った作品です。

1998年 秋

ものが商店街のセール用ポスターだったので、要望は『家族』をテーマにしたものということでした。最初に考えたのは中流家庭の休日で、父(48)母(45)兄(12)妹(10)そして犬は、ゴールデンレトリバーのような大型犬でしたが、最終的には左の絵のように、兄妹が姉弟になり、犬はビーグルっぽい雑種のブチ犬になりました。 

最初に考えたものは、イラストのその他のページにあります。)

1998年 冬

この時に考えていたことは全て盛り込むことができた、とても満足のいっている作品です。 

ひとつは、シリーズで季節ごとのポスターと聞いていたので、毎回どこかに前回の絵を入れておくということで、背景の部屋の壁に前回の絵を飾りました。 もうひとつは、『夢は叶う』ということを”対比”で表現しようと思ったことです。 キャンペーンの賞品にラスベガス旅行が当たるというのがあって、それを家族が願いながら眠っている。 ちょっと見えにくいかもしれないけど、お母さんが手にしているのは、パスポートです。 そして手前のサンタは家族が見ている夢の中の、背景のシルエットは現実のサンタを表しています。 

1999年 春

電車の車内吊りポスターということで、いつも考えていることは、常に新しい構図や新しい演出です。

この回のテーマは『入学式』。姉の中学入学を祝う品を買い物に来たの図。

この作品は実は、実際のポスターではありません。 実際のものは背景の色が、肌色に近いベージュでした。 左の絵のように春らしい明るいピンクにしたかったのですが、そこはクライアントがあることなので、しかたがないことです。 そしてもうひとつ、手前の母と娘はもっと大きく扱って、広角レンズで見たようなイメージにしたかった。 それにアイデアの段階では、持たせた雑誌のページに前回の絵を入れるはずだった。