「Mouse with a silver spoon」

「Mouse with a silver spoon」が正式なタイトルです。 1994年頃の製作です。ビデオによる英会話教材をアニメでということで(株)日武会から発売されました。 アニメとは言っても8〜10人くらいで作っていたので、本格的なことはできず、背景は撮影されたビデオ映像。 その上に2コマ程度で動かした動画をクロマキー合成するやりかたで作ってました。 

<STORY>
あるイジメられっ子の少年が、博物館から銀のスプーンを盗んだことから、ネズミの姿に変えられ、自殺まで考えた時、不思議な列車が現れ、それに乗って東京へとやって来る。 列車の中で出会った作曲家を目指す仲間。 東京で出会った世界チャンプを目指す、ボクサーの友だちや出来事を通して、自分の夢を見つけていく。 ラストは、東京タワーが謎の金属溶解現象にみまわれるが、ふとしたことから主人公のマウスが解決方法に気がつく。 ラピスラズリが金属溶解に効くことを知ったマウスは、大量のラピスを粉にして東京タワー全体を塗装することになるが‥‥。

ビデオは20分の内容で全6巻。 続編はカセットテープ全9巻。 トータル全15巻でした。

この絵は、続編のカセットテープのテキスト本の挿し絵に使われたものです。

実はこの頃からMacを買って、仕事に使うようになりました。 本当は、会社で買って欲しくて、コンピュータを導入するとどれだけ経費と時間の削減になるかをレポートにして、提出したんだけどダメだったので自分で買いました。結果的には自分にとって良かったことです。

<STORY>
東京タワーの金属溶解の危機を救ったマウスは、そのあと会社の社長になるは、アメリカに行ってマフィアからストロベリー農園を救うは、すごい展開になっていくのです。 途中マウスの生い立ちのストーリーを挟みながら、最後には友好的な宇宙人と地球を守るために、侵略してくる好戦的な宇宙人の戦隊と戦うことになっていく。 片腕を失いながら戦うマウスと仲間たち。 ラストは、使い古された感じではあるけど、あの『鉄腕アトム』のように、『セガタ三四郎』のように、ミサイルごと自決の道を選んでいく。 と、すごいストーリーである。

今はもう売っていないんだろうな。当時どのくらいの人が買って、どのくらいの人が見てくれたんだろう。

マウスのビデオやカセットを持っている人がいたら、ぜひ、連絡ください。 

この『マウス』には、スペシャルアドバイザーとして、ユリ・ゲラーが参加していて、彼の出演シーンの撮影の際、プレゼント用に描いたもの。 この時ユリは、とても喜んでくれて「この絵を描いた作者だけのために、スプーン曲げを見せましょう」と言ってスプーンを曲げてくれた。 超能力番組はなんとなく"眉つば"だったけど、目の前で見せられると驚きます。