女性を似せて描くのって、男性を似せるより難しいですね。特に目鼻の整った『美人顔』っていうのは似せるのに苦労します。 似顔絵を描いてあげた時の反応は、大きく分けると2つタイプに別れるような気がします。 とてもよく描けて、周りもみんな「似てる、似てる」って時に本人も納得するタイプと、「えー、私ってこんな顔?」と否定するタイプ。 前者は、客観的に自分を見られる人で『できた人』と勝手に思っています。 後者のタイプは、比較的にみて女性に多いです。 これも勝手な思い込みですが、女性の方が男性より鏡を見る時間が圧倒的に長いわけで、知らず知らずのうちに自分のコンプレックスの部分を隠すような方向から見ているんじゃないかと思っています。 似顔絵とはだいたい、その人の気にしている部分が一番の特徴なのです。 それを大袈裟にデフォルメするわけだから、「えー、私ってこんな顔?」ってなるんですね。

酒井若菜

彼女の顔の特徴は、全てのパーツが「丸か曲線」で出来ていること。 そして顎が他人より短いこと。 円満で柔和な笑顔はコミカルさもあり、「癒やし系」でも「親近感で癒やされる」タイプ。

井川遥

一番最初に目が行くのが「唇」だね。 マンガの「オバQ」のように見事な「たらこ唇」。 上唇は「与える愛情」、下唇は「受ける愛情」というけど、どちらもポッテリと厚い彼女は、良妻賢母のタイプかもね。

SAYAKA

松田聖子の娘という、「親の七光り」が無くても充分通用する、ビジュアル的な可愛さと、親譲りの歌唱力で今後の活躍に期待する。 ちょっと女優の伊藤裕子に似た感じの顔立ちだけど、まだまだ若いからこれから何段階かで顔のイメージも変わっていくだろう。 このイラストは「グリコ ジャイアントカプリコ」の時のスタイル。 お母さんそっくりの歌声だから、その内歌の世界でもヒット曲をバンバン出したりして、今の宇多田ヒカル並に売れるかもね。 しかも彼女は、映画の世界でももうカンヌ映画祭だったっけ、『おはぎ』の演技で注目されてたから、演技の方も早く見てみたいもの。 

                  2001.11

この似顔絵は、2001.8.17〜21の期間、二子玉川の高島屋のイベントで「似顔絵コーナー」をやった時に、絵のサンプルとして描いて展示したものです。 約15分くらいで描くために、前日の夜濃いめの鉛筆と水彩絵の具で描いてみて当日に臨んだ。 別に広末涼子が特別好きなわけじゃないんだけど、比較的多くのお客さんがすぐに解る、「時の人」で「特徴をつかみやすい人」ということで、彼女にしたのです。