『ムコ殿』 (2001.4〜フジ・テレビ 木10)

いかにも可哀想な設定で、これでもかってくらいに泣かせるドラマより、登場人物が一生懸命やってる姿の、[人の優しさ]で泣けるようなドラマが好きなぼく。 今期のイチオシのドラマ『ムコ殿』は、正にそんなドラマで大好きで、今月の表紙にしました。 脚本の「いずみ吉紘」さんて『バス・ストップ』の脚本も書いた人で、ドンドン面白い作品を書くようになってきた感じで期待の脚本家。 ぼくの記憶では、フジテレビの「ヤング・シナリオ大賞」を取って、最初の作品は、題名は忘れたけど時代劇で主演をウッチャンナンチャンの南原さんがやったんじゃなかったかな? 長瀬君は、いろんなドラマの主演はたくさんやってたけど、『池袋ウエスト・ゲート・パーク』までは、あんまり見たいと思うようなドラマが無かったので、続けて見てたものは無かった。 でも声を大にして言いたい! 今回の『ムコ殿』の桜庭裕一郎のキャラクターは、とにかくハマり役。 しかも相手役が、フジの「木曜の怪談」の『サイボーグ』の時から好きで、それ以来「この人は、いずれ主役をやる人だ」と密かに注目していた、竹内結子だもんだからもうベスト・キャスティングと思って毎週見てる。 彼女の、ちょっと古風な「尽くすタイプ」の女性像は、男の理想像かも知れない。 健気な「さくら」が実にいじらしい。 つんくの出るシーンや裕一郎の”素”の時のダサさという「笑い」の部分と、親子や家族を中心とした感動的な「涙」の部分のバランスが、とても良く出来てるドラマだと思う。 とにかく、最終回まで目が離せない、今期のナンバーワン・ドラマ。

新井さくら

桜庭裕一郎