『続・平成夫婦茶碗』 (2002.1 日本テレビ 水曜夜10:00〜10:54)

前シリーズも毎回涙涙で見ていたけど、今回の続編シリーズも毎回目が離せない。 子供たちの演技といい、脚本の話の展開のさせ方といい、『北の国から』(今年の夏で終わってしまうけど)のようにずっと、子供たちの成長を追って毎年、新シリーズを作っても良いんじゃないかと思うくらいだ。 今回の見どころは、何と言っても継母の立場になる、若い今時の女性ながら健気に家庭に溶け込もうとする、優香の演じる「結城灯」と、スペシャルで死んでしまった先妻であり、子供たちの実の母親である「金本節」(浅野温子)の複雑で、微妙な心境揺れや変化などが上げられるね。 でもこの「節さん」を幽霊という立場で出演させ、満太郎だけしかその姿を確認できないという設定が、面白さの一つになっていて、お伽話的な味を加えている。 それにしても、あれだけのスタイルとダンスのセンスがありながら、このドラマでは真逆でカッコイイところが無い東山紀之の金本満太郎は、結構ハマり役じゃないかな。 「爆発ヘアー」に無精ヒゲの情けない男なんだけど、家族を思う気持ちは人一倍強く、ここ一番という時には良いセリフを言ったりする。 借金を作ることとラーメンを作ることしか能が無く、他にやることが無いので出来てしまった子供たちを抱えながら、それでも一攫千金ばかりを夢見ている男。 ぼくは東山紀之のドラマってあまり見てないんだけど、こんなにダメ男の役は記憶に無い。 優香は、『20歳の結婚』では主演だったけど、ほとんど見てなかった。 記憶にあるのはやっぱり『ラブ・ストーリー』の時の、香取慎吾の彼女役の時だね。 今やバラエティー出演が多いし、コントに出演することも多いから、ちゃんと演技を見たことが無い感じだ。

金本満太郎

   結城 灯