『ゴールデン・ボウル』 (2002.4 日テレ土曜夜9:00〜9:54)

4月20日(土)から日テレでスタートする連ドラ『ゴールデン・ボウル』の主演、金城武が扮する主人公の役名。 今回の役は「ひょうひょうとした」役だということだけど、脚本があの野島伸司で日テレとあっては『フード・ファイト』のような展開が想像されるね。 潰れかけたボーリング場を地上げ屋から守るために、ボーリングの勝負で対決するという設定が『フード・ファイト』に似ている。 エッセイでは何回か書いたことだけど、二枚目の役者に二枚目の役を与えるのもほどほどにして欲しい。 二枚目がコミカルな演技をしたり、ドジな設定の方がギャップがあって魅力的に見えると思うんだ。 金城くんはCMではコミカルな設定の役が多いのに(英会話の「ジオス」とか森永「ダース」とか)、TVドラマでは寡黙な二枚目の設定ばかりだ。 もっと他の面も見てみたいと思うのは、ぼくだけじゃないはず。 香港映画では金城くんも、どうしようもない「女ったらし」の役や、ドジでスケベな青年だったりするのに、日本では「二の線」ばかりの役しかやらしてくれない。 これって、役者には可哀想なことなんだけどね。 金城武の存在を初めて知ったのは、『JCBカード』だったか(?)のCMで、女性ものの買い物をしていて鼻血を出してしまったり、マネキンにぶつかってしまったりする、ちょっとドジな設定のものだったけど、「かっこいい役者が出てきたなぁ」と思ったもんだ。 演技を初めて見たのは、トヨエツと天海祐希との共演の映画『ミスティ』だったと思う。 その頃、もう世の中では『恋する惑星』とか『天使の涙』の出演で認知されてたみたいだけど、ぼくは知らなくてフジテレビのドラマ『神様、もう少しだけ』の出演で、役者としての金城武を知った。 女でも男でも「黒目の大きい人」「鼻が大きい人」「口角が上がった人」は、好きな顔のタイプなんだけど、彼は全部に当てはまってるね。

芥川 周