「ネバーランドの崩壊?」 マイケル・ジャクソン

マスコミというのは真実だけに集まるわけではなく、人の関心のある方に作為的に誘導してしまうことがある。 マスコミだけでなく、人気者の周りにはいろんな思惑を持った人々が近づき、「事件」は作り出される。 イラク戦争で捕虜となったジェシカ・リンチさん救出劇も、あの報道自体がアメリカ軍の捏造された”美談”だったことが明らかになった。 ケネディー暗殺やマリリン・モンローの自殺にしても、明らかにされていない”闇”の部分がまだまだありそうだ。 世の中には、ある者のメリットのために捏造されたり、デメリットのために闇に葬られるものが、想像以上に多いのかも知れない。 マイケルの幼児虐待の問題も、容疑が持ち上がるにはそれなりの理由があるのかも知れないけど、100%彼に否があるとは思えない。 本人の生活や言動が、普通一般の市民とはかけ離れたものだから、誤解されてしまうことも多いんだと思う。 一般人の思考とは異なる感性を持った彼だからこそ、人々を感動させる歌やパフォーマンスが生み出せるんだと思う。 彼を”普通”の枠で捉えてはいけない気がする。
2003.12.01

「劇団『大人計画』の人々」 宮藤官九郎

『池袋ウエストゲートパーク』の脚本で話題に登り、映画『GO』『ピンポン』などの脚本で立て続けのヒットにより、今や脚本家の”大先生”という域に達した感のあるクドカン。 もともと劇団『大人計画』では役者であり、舞台の脚本なんかも手がけてはいたけど、テレビの世界では『笑う犬の○○』などのバラエティーの構成作家。 劇団というのは、その中の1人(特に主宰者や脚本家が)が売れると、そこからのコネで次々と劇団員をテレビ界に引っ張れるというのがある。 三谷幸喜のブレイクで、『東京サンシャインボーイズ』のメンバーたち、西村雅彦、梶原善、相島一之、伊藤俊人、宮地雅子などをテレビ界に送り出した。 『ナイロン100℃』では犬山犬子(『マキバオー』の声)により大倉孝二、『劇団☆新感線』からは古田新太によって高田聖子を引っ張った。 『大人計画』は松尾スズキが作・演出をし、シュールな作品世界を作り上げて人気の劇団で、阿部サダヲや荒川良々などはCMなどで活躍が目立つようになった。 女性では猫背椿が『恋のチカラ』や『マルサ』に、平岩紙が『ぼくが地球を救う』にレギュラー出演していた。 いずれも癖のあるキャラクターを好演していて、脇役には欠かせない存在感だ。 そんな『大人計画』の人々が続々出てくるのが、クドカン脚本のドラマ『マンハッタン・ラブストーリー』。 クドカン・ドラマの中では今のところ、これが一番好き。
2003.12.01