「全てお見通しだ!」   山田・上田・矢部・ガッツ石マッ虫

深夜時代からファンの多い『TRICK』が、いよいよゴールデンに進出してきた。 もう全てが胡散臭い雰囲気満々で、まともなドラマと思って見ていると足をすくわれる。 脚本の蒔田光治が描くキャラクターは、貧乏で友達もいない山田奈緒子や上田、ズラを隠しているのにバレバレな矢部刑事など、みんなコンプレックスを抱えていながらも、頑張って生きている姿が共感を呼ぶ。 なんでも出来てしまうヒーローではなく、どうしようもない奴なんだけど、やる時はやるというのが面白い。 堤幸彦監督の演出はカット割りが細かくて、まるで『エバンゲリオン』のタイトルバックを見るようで、テンポで見せる感覚が今の時代に合っている。 『金田一少年の事件簿』『サイコメトラーEIJI映児』『ぼくらの勇気 未来都市』など、日テレの若者向けドラマを手がけてきた彼だけに、アニメ感覚を感じ取るからか、アニメからドラマに移行する世代に受けたのかも知れない。 そしてTBS『ケイゾク』や『池袋ウエストゲートパーク』などで自身のスタイルを確立した感が強い。 『ハンドク!!!』あたりからは、小道具などの遊びが大袈裟に見られるようになり、最近では居酒屋のメニューのようなものが登場することが多いのも特徴。 今回からのレギュラー(?)、ガッツ石マッ虫はずっと出演するんだろうか?
2003.11.01

マッスル州知事  アーノルド・シュワルツネッガー

カリフォルニア州知事選では、いろいろな過去のスキャンダルが報道され、素直に「若気の至りでした」と謝ったり、テレビ番組では厳しい指摘の女性インタビュアーに、「君を見ていて『ターミネーター4』の適役のアイデアが浮かんだ」とジョークで応対するなど、かなり大変な選挙戦だったみたいだね。 『コナン・ザ・グレート』で初めてシュワルツネッガーを見た時は、ムキムキの筋肉俳優で有名になった役者が少ないので、今日のような大スターになるとは思ってもいなかった。 やはり『ターミネーター』との出会いが、彼の運命を大きく変えたような気がする。 1作目の主役はマイケル・ビーンだったのに、悪役のロボットの彼の方が強烈な印象で、確実にシュワちゃんの代表作になった。 そしてこれ以降、出演作品に恵まれていく。 「ぼくは結構シュワちゃんの映画を見ているんだなぁ」と実感するほど、かなり話題作の出演が多い。 中でも衝撃的だったのが『プレデター』で、初めて見たのがレンタルで、深夜に見たにも関わらず、最後まで眠気すら感じずに目が離せなかったほど怖かった。 役者にとって、ヒット作品に出演するということが、どれほど転機に繋がるかということが解るね。 かなり大規模な山火事が深刻な状況のカリフォルニア。 映画どころの大変さではないのが現実という感じだろうか。
2003.11.01

おっとり見えても鷹派  安倍晋三

北朝鮮拉致問題で被害者の先頭に立ち、小泉首相と訪朝した姿が印象に強く残っている。 常に冷静な態度で、感情をあまり表に出さない姿勢は、頼もしいイメージにも感じるけど、「何を考えているのか解りにくい」というイメージにも見える。 人相的には、柔和で優しそうな印象だけど、意外と気の強い性格なのかも知れないというのが、個人的な見解。 時に暴走しそうな小泉さんを、上手く手綱をさばいてくれそうな人のように感じるんだ。 政治家の中では安倍さんは、数少ない信頼出来る政治家のように感じているので、若いパワーで政界や自民党を活性化して欲しいと思っている。 菅&小沢のコンビよりも、小泉&安倍コンビの二枚看板の方が、今のところは支持したいと思えるな。 
2003.11.01