「なんで現場に血が流れるんだ!」 織田裕二
日本の映画の中では珍しく、エンターテイメントに徹した内容と、よく練られたストーリーと魅力的なキャラクターが満載の『踊る大捜査線』。 映画版の第1作は、警察内部を”会社”に例え、警視総監のことを”社長”と呼んでいたことから、犯人の少年たちが、そうとは知らずに拉致誘拐するというメインのストーリーに、小泉今日子が犯人の事件や制服マニアの男の犯人が絡んで、しかも3日間徹夜で捜査していた青島刑事の伏線が、ラストの大どんでん返しで笑わせてくれた。 今公開中の第2弾、「レインボー・ブリッジを封鎖せよ」も、きっと何かを観客に仕掛けていそうで面白そうだ。 織田裕二は、デビューの映画『湘南爆走族』から一気に人気を得て、良い作品に恵まれて来ていると思うね。 『振り返れば奴がいる』の時は、ラストで石川(石黒賢)を助けられず病院を逐われて行くだけだったそうだけど、「最終回に司馬(織田)を死なせたい」という提案をして、脚本の三谷幸喜を手こずらせたとか。 織田裕二の出演作では、『東京ラブ・ストーリー』と並んで代表作だろうし、ぼくの好きな作品でもある。 『男はつらいよ』もテレビ・ドラマから始まって、国民的映画にまでなりギネスにも載っているほどのシリーズになったけど、もしかしたら『踊る大捜査線』も国民的映画になったりするかもね。 |
2003.8.01 |
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