■最強のいじめ役■  福田沙紀

後藤久美子や上戸彩、米倉涼子を輩出したオスカー・プロモーションの「国民的美少女コンテスト」のオーディションで、優勝はしなかったけれど、特別賞かなにかで芸能界に入った彼女。 しかも異例の早さで、受賞後すぐにドラマ出演をしたことが、とても印象に残っている。 『3年B組 金八先生』で上戸彩の同級生を演じた頃から、彼女の演技力というかオーラが、ただ者ではないと思っていた。 『拝啓、父上様』では、嵐の二宮くんを好きになる、今時の女の子を演じていたけど、彼女の真骨頂は”癖のある役”だと思う。 そこに、今話題のドラマ『ライフ』で、主人公・椎葉歩(北乃きい)をいじめる、金持ちの娘・安西愛海が、徹底的に悪い女で良い演技をしている。 今期のドラマでも、いじめる役を演っている女優はたくさんいる。 『女帝』には加藤ローサをいじめる、金子さやかや酒井彩名が出てくるし、過去のドラマでも様々な人がいじめ役を演じてきた。 その中でも”最強”のいじめ役だと思えるのが彼女だ。 俯いて「ニヤリ」と笑う表情は、”何かを企んでいる”雰囲気が滲み出ている。 「まだ若いのに、なんて不適な表情が上手いんだろう」と感心してしまう。 彼女の演技がリアルで迫真だからこそ、ドラマのテーマである「いじめとの闘い」が光ってくる気がする。 彼女の役を「憎たらしい」と思えば思うほど、ドラマの展開が気になってくるし、主人公に感情移入出来るから、彼女のキャスティングは功を奏している。
2007.9.01

■ヒーローインタビューで結婚宣言■  ダルビッシュ有

何かと問題を起こしては、週刊誌やスポーツ新聞の紙面を賑わしていた彼。 普段はあまり笑顔を見せることがなかった印象だけど、女優のサエコとの結婚を発表した、試合後のヒーローインタビュー時の彼の顔は、笑顔で”良い顔”していたと思う。 日本人の母とイラン人の父との間に生まれた彼の本名は、「ダルビッシュ・セファット・ファリード・有」というらしい。 大阪生まれで、小さい頃からハーフであることでいじめられ、野球の練習をすることで、周りを認めさせていったという過去を持つ。 『情熱大陸』で、その結婚発表をするまでの密着取材が放送されたのを観た。 普段の彼はインタビューなどでも、素っ気ないというかマイペースというか、クールなことが多かった。 ハーフの持つ端正な顔立ちは、プロ野球界の中でも”イケメン”の代表。 つい最近では、女性誌でヌードを披露したりして、話題には事欠かない。その端正なルックスと恵まれた身長で、東北高校時代から注目していた彼も、今や父親になる。 本業の野球の方でも、強気で攻める姿勢が、やっと投球を組み立てられる余裕が出てきたようだけど、メジャーリーグには(今は)全く興味がないという。 新庄のように、今の若い選手は、やっぱり”宇宙人”のようだ。
2007.9.01