■最強のいじめ役■ 福田沙紀
後藤久美子や上戸彩、米倉涼子を輩出したオスカー・プロモーションの「国民的美少女コンテスト」のオーディションで、優勝はしなかったけれど、特別賞かなにかで芸能界に入った彼女。 しかも異例の早さで、受賞後すぐにドラマ出演をしたことが、とても印象に残っている。 『3年B組
金八先生』で上戸彩の同級生を演じた頃から、彼女の演技力というかオーラが、ただ者ではないと思っていた。 『拝啓、父上様』では、嵐の二宮くんを好きになる、今時の女の子を演じていたけど、彼女の真骨頂は”癖のある役”だと思う。 そこに、今話題のドラマ『ライフ』で、主人公・椎葉歩(北乃きい)をいじめる、金持ちの娘・安西愛海が、徹底的に悪い女で良い演技をしている。 今期のドラマでも、いじめる役を演っている女優はたくさんいる。 『女帝』には加藤ローサをいじめる、金子さやかや酒井彩名が出てくるし、過去のドラマでも様々な人がいじめ役を演じてきた。 その中でも”最強”のいじめ役だと思えるのが彼女だ。 俯いて「ニヤリ」と笑う表情は、”何かを企んでいる”雰囲気が滲み出ている。 「まだ若いのに、なんて不適な表情が上手いんだろう」と感心してしまう。 彼女の演技がリアルで迫真だからこそ、ドラマのテーマである「いじめとの闘い」が光ってくる気がする。 彼女の役を「憎たらしい」と思えば思うほど、ドラマの展開が気になってくるし、主人公に感情移入出来るから、彼女のキャスティングは功を奏している。 |
2007.9.01 |
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