■セクシーボイス ”ニコ”■  大後寿々花

映画『SAYURI』は観てないんだけど、映画『北の零年』の彼女(石原さとみの子供時代)は印象に残っている。 良い意味で、都会的でない顔が、あの映画には合っていたと思う。 その前にぼくは、ドラマ『あいくるしい』で彼女を初めて見ていた。 神木隆之介くんが想いを寄せる、車椅子の少女の役だった彼女。 おとなしそうで清楚なイメージの女の子で、新鮮な印象だった彼女が、今回のドラマでは、走り回ったりするシーンが多く、アクティブな演技を披露している。 彼女のように平均的な顔は、正直に言うと似顔絵としては苦手な顔。 パーツの大きさや角度が中庸というか、大きなポイントが少ないので、似せるのが難しい。 強いて特徴といえば、下唇がちょっと受け口なところかな。 せめて”決めポーズ”があれば良いんだけど、”七つの声を操れる”ことと、”人の声を聞き分けられる”という、声にまつわる設定では、絵にしにくい。 耳に手を当てるということくらいしか思い浮かばなかった。 トランシーバーは、放送開始前に宣伝用に撮られた写真(宣伝資料)に、こんなトランシーバーを持っていたので、とりあえず描き加えてみました。 ちなみに、その写真ではセーラー服のスカーフはグリーンでした。
2007.5.01

■ロボット・アニメおたく ”ロボ”■  松山ケンイチ

ハマリ役と言われた映画『DETH NOTE』での、下睫毛を濃くしたアイラインの、宿敵”エル”役の印象があまりにも強かったので、今回の役の彼を”エル”と同一人物だと知らない人もいる。 ぼくの知り合いも、「え? 同じ人なの?」と言っていた。 ”エル”とは180度違う、ロボット・アニメおたくという設定で、ちょっとドジで間抜けで、おっとりしている今回の役柄の彼は、新しい境地を切り開いているのか、それとも地でいってるだけなのか、イマイチ解りにくい”とらえどころのない”役者だ。 ドラマ『ごくせん』の時は、知名度も低かったし、役柄も目立たなかったので、どこに出ていたか覚えていないけど、確かに見たことがある顔ではあった。 大後寿々花ちゃんに比べたら、彼は数段に特徴をそなえている。 困った感じの眉毛、吊り目の二重、鼻と口の間隔が狭くて、アヒルのような口の形。 そしてドラマの中での”決めポーズ”、親指を鼻で擦って前に突き出す仕草は、とても絵にしやすい要素。 更に、ドラマにも登場する、彼の大好きな「マックス・ロボ」のフィギュアを持たせれば、”ロボ”のキャラクターの出来上がり。
2007.5.01