■”俺様” 道明寺司■  松本 潤

一番最初に”マツジュン”見たのは何だったか忘れてしまったけど、滝沢秀明や今井翼、生田斗真などと同じように、まだ声変わりする前から、彼の顔はテレビで見ていた気がする。 顔のパーツひとつひとつが、それぞれ大きいので、似顔絵としては比較的、描きやすい方の顔。 丁度10年前のドラマ、日テレの『ぼくらの勇気 未満都市』の時は、まだ幼い印象で、女の子みたいな感じだった。 それから堂本剛から主役を引き継いだ、『金田一少年の事件簿』の連ドラ初出演。 『ごくせん』でのツッパリ的な演技より、『きみはペット』のような、ちょっと甘ったれた感じの演技の方が、ぼくには合っていたように思える。 彼のような端正な顔が、ツッパリの演技をすると、なんか背伸びし過ぎているようで、見ていて辛い。 でも、彼のように20代前半の時期は、大人っぽい役をやりたくてしょうがない時期かも知れない。 今回の『花より男子』では、ツッパリというより、大企業の御曹司なので、社会常識に疎く、傲慢で我が儘な性格の役どころ。 クルクル・パーマで、ちょっと間違ったら”オバサン・パーマ”になりかねない、ビミョーな髪形。 今時、自分のことを「俺様」と言いきる奴ってなかなかいないけど、時代錯誤な表現や”道明寺語録”がたくさん出てきて、マンガの世界観を楽しく演じている。 そういうところが憎めないキャラの、道明寺司を好演している。 
2007.3.01

■ざけんじゃねー!■  井上真央

昼ドラは、フジテレビの作品を観ることが多かったけれど、最終的に「5」まで続いたTBSの昼ドラ、『キッズ・ウォー ざけんなよ』は途中から観るようになった(ぼくは「3」から観ている)ほど人気があったドラマ。 『キッズ・ウォー』の茜役の時は、髪の毛を頭の上の方で2つに分けて束ねたスタイルが、キャラを立たせていた。 曲がったことが大嫌いで、白黒ハッキリつけないと気が済まない性格は、元ヤンキーの母親(生稲晃子)の影響で、男子生徒にも怯まずに闘う姿が痛快だった。 「ざけんじゃねー!」というのが口癖の茜。 その茜が成長し、すこし女の子らしさが出てきた姿が、きっと『花より男子』の牧野つくしなんじゃないだろうか。 そういう目線で見ると、ピッタリなキャスティングにも見えてくるね。 パート1で”F4”のいじめに耐え、横暴をふるう道明寺にパンチを喰らわせる彼女。 ファイティング・ポーズをとりながら、つま先でぴょんぴょんと跳ねるシーンは、彼女の威勢の良さとフットワークの軽さが、よく出ていたシーンだと思う。 クリッとした黒目の大きい目と、大きめの鼻、ポッテリした唇は、女の子としての可愛さが増した気がする。 
2007.3.01