変身! るみたん。 篠原涼子

今クールの連ドラ2本を掛け持ち出演している彼女。 ぼくはエキストラの経験しかないけど、ドラマの撮影というのは、主演になれば朝から深夜まで続く厳しい現場という。 それを2本も抱えているのは凄いバイタリティーだと思うよ。 『ぼくの魔法使い』でのデレデレのバカップル役は、見ているこっちが恥ずかしいくらいのコミカル演技。 方や『ムコ殿2003』では頭の切れる女医で、クールな演技と正反対の役柄。 しかも彼女の役はいつも、長ゼリフを一気にまくしたてるようなものが多く、それを滑らかにこなす器用さがある。 『ぼくの魔法使い』は、篠原涼子と古田新太が頭をぶつけたことから、彼女が何かを思い出そうとすると、お互いの姿が入れ替わってしまうという奇想天外なストーリー。 舞台の演出のようなノリで、変わったキャラクターがたくさん出てくる。 宮藤官九郎が、テレビというものを遊びながら書いてるような脚本で、今までのドラマとは違う世界観を作り出している。 クレイジー・キャッツの映画『日本一シリーズ』を彷彿とさせる。 
2003.6.01

「俺んとこ来ないか?」 気志団 綾小路翔

『木更津キャッツアイ』に登場していたのを見たのが、始めて「気志団」の存在を知った瞬間だった。 その時はコミックバンドのひとつだとばかり思っていた印象だけど、先日NHKの『トップランナー』で取り上げられたものを見たら、かなり真剣にエンターテイメントを考えている姿に、印象が変わった。 「お金を払って俺たちのギグ(彼らは自分たちのコンサートやライブのことをこう呼ぶ)に来てくれたお客さんには、どんなことでもして楽しんでもらいたい」という姿勢が、とても素晴らしいと思った。 特攻服のようなコスチュームにリーゼントとサングラスという、コテコテのツッパリスタイルだけど、周りのスタッフやお客に対して腰が低く、礼儀正しい姿は好感が持てる。 「米米クラブ」や「聖飢魔U」「シャネルズ」が出てきた時にリンクする感じの印象だ。 社会や学校に反抗する形が、みんな同じでステレオタイプになっている中で、こういうポジティブな礼儀正しいツッパリは良いと思うし、他と同じことをしないということでは、こっちの方が「反抗精神」に筋が通っている気がする。 頑張れ頑張れ!アフォー!
2003.6.01