■「ギャボー!」■  上野樹里 

JTたばこ産業の「Meet your delight」のCMが印象に残っている。 父親がリストラされて職探しをしていて、弟は部屋に引きこもり、本人は不登校という女子高生役だった。 母親だけは元気に生活していて、何本かシリーズ展開されたCM。 暗い設定なのに、家族の愛情が伝わる内容で好きだった。 彼女の顔は、それほどインパクトがあるわけじゃなく、似顔絵にするのも難しかった。 そんな彼女だから、ドラマでの印象が薄く、あまり覚えているものが少ない。 例えばキムタク主演の『エンジン』では、原田芳雄が経営する養護施設で生活する子供たちのひとりだったけど、ほとんど印象に残っていない。 彼女の存在が光っていたのは、なんといっても『スゥイング・ガールズ』だ。 「なんか、いぐねぇ」という東北弁で、ラストには見事なスゥイング・ジャズを披露するまでに成長する姿は、感動的だった。 今回の”月9”『のだめカンタービレ』の主演抜擢は、彼女にとって飛躍のためのステップになるだろう。 ぼくの周りでも、「マンガとイメージがピッタリ」と、かなり話題になっている。 彼女の”のだめ”は、しゃべり方が『Dr.スランプ』のアラレちゃんみたいな感じがする。 「ギャボー!」とか「ほよ」とか、擬音を声に出すのも似ているように感じるなぁ。 
2006.11.01

■ヘア・スタイルの変化■  玉木宏

映画『ウォーター・ボーイズ』では、アフロ・ヘアに火がついて、燃えながらプールに飛び込んだり、ポカリスェットのCMだったかでは、憧れのマドンナ(加藤夏希)が乗る路面電車を追いかけて、海沿いの道を走り、ハート型に刈り込んだ髪の毛をアピールしていたのが思い出される。 特異な髪形でのし上がってきた感じだ。 当時(2002年くらいの頃)はCMで、よく彼が登場していた。 やっぱりポカリスェットのCMで、氷河に溜まった水が、奇麗なスカイブルーをしている場所へ、『白線流し』の中村竜とトレッキングしたり、伊東美咲のリップ(?)の魅力にやられ、空中に浮かんでしまったりと、かなり頻繁に出演していた。 先日、『GTO』の再放送を観ていたら、最終話に近い回で、中村愛美が他校の生徒に”シンデレラ・ゲーム”の標的にされた時、他校の生徒のひとりとして出ていたのを見て、「これって玉木宏だったんだ」と思った。 顔のインパクトは有る方だと思う。 ちょっと声がこもり気味で、聞き取りにくい感じもするけど、それは個性として許せる範囲。 シリアスな演技よりも、今回のようなコミカルな演技の方が合っているように感じるな。 彼もまだ、これといった代表作がないのが残念だけど、今回の千秋先輩が代表作になるかも知れないね。 
2006.11.01