■浪速の闘拳■ 亀田興毅
3兄弟の長男はビッグマウスで、その行動が面白いキャラクターだ。 長男だけでなく次男も三男も、それぞれキャラが立っている。 でも、キャラ立ちという観点から見たら、親父が一番インパクトがあるかも知れない。 独自の発想で行うトレーニングが、まるでスポ根マンガや映画を見ているみたいに、ユニークなものが多い。 竹刀の先にボクシング・グローブをつけて、至近距離から突き出すパンチを、スェーバックして避ける練習や、バットを思いっきりスイングしして、それを身を沈めて避ける練習など、信頼関係の上に成り立っているものだと思う。 きっと『ロッキー』や『ベスト・キッド』などの映画が好きで、特訓シーンを参考にしたのかな。 それにしても亀田興毅は、マスコミを意識したというか、彼なりのサービス精神なのか、テレビ的には面白いことをやってくれる。 ボウチャンという選手が相手の時は、試合前の会見で、夏目漱石の『坊ちゃん』の文庫本を持ってきて駄洒落を披露したり、過酷な減量で試合に臨む相手の時は、フライドチキンを食べながら現れたりと、モハメド・アリ並の挑発をしたりしていた。 アントニオ猪木の「1,2,3、ダァー!」や小川直也の「ハッスル
ハッスル」のように、オリジナルのかけ声を流行らせたいのか、「シャウラー!」というのを叫んでいる。 強気な発言の通りに相手を倒し、結果を出しているから、傍若無人な振る舞いも許せてしまう。 世界チャンピオンに手が届く位置に登りつめてきたので、8月には世界タイトルを獲って欲しいと思うな。 |
2006.6.01 |
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