■韓国の国民的女優■  イ・ヨンエ

韓国の大河ドラマ『宮廷女官 チャングムの誓い』を見る前は、「韓国の歴史もよく知らないし、文化風習も解らないから、面白さが理解できるかな?」と思っていた。 そんな心配は第一話を観て、直ぐに吹き飛んだ。 ストーリーが良くできているし、料理対決などの興味深いエピソードも多く散りばめられているので、毎回楽しく観ている。 いろんな困難が次から次に襲いかかってきて、毎回ハラハラさせられるけど、チャングムの知恵と努力で乗り切っていく痛快さが、視聴者に好感を持たれているんじゃないかな。 第3話あたりまでは子役が中心の子供時代だったけど、それ以降の話がイ・ヨンエの話。 イ・ヨンエといえば、映画『J.S.A.』のつやつやストレートヘアの彼女を見たのが最初だったと思う。 その時の印象は「この人の顔は、日本人好みの顔だなぁ」という感想だった。 でも、それほど意識せずに観ていたので、彼女がイ・ヨンエだということは、”韓流ブーム”が来て、かなり後になって知った。 イ・ビョンホンも同じで、日本で人気が出てきてから、「ああ、あの『J.S.A.』の4人のうちの一人がイ・ビョンホンだったのか」と認識した。 イ・ヨンエのドラマは他に、ぺ・ヨンジュンと共演した『PaPa』を観たことがあるけど、現代風なキャリア・ウーマン役で、印象がかなり違っていた。 流石に韓国の国民的女優、全く違うキャラを見事に演じて、チャングムとは180度異なるイメージ。
2006.5.01

■街角のイリュウージョニスト■  セロ

テーブルの前にお客を集め、その目の前でマジックをするという、”クロースアップ・マジック”というのが流行っているけど、街角に出ていってその場でマジックをするスタイルは、かなりインパクトがある。 ハンバーガー・ショップの前で、メニューのポスターからハンバーガーを出した時、出てきたハンバーガーにも驚いたけど、ポスターのハンバーガーの写真が消えていたことに更にビックリ。 しかも、一口囓って元に戻したポスターの写真には、囓られた後のついた写真になっていた。 「印刷の写真が、どうして?」と、未だに不思議だ。 印刷物を使ったマジックは、彼の得意分野の一つなのか、スーパーでチョコレートのパッケージを使ったマジックも凄かった。 人々の目の前で、店頭に並んでいた商品のパッケージから、印刷物を消したり出現させたりするなんて、どんなトリックなんだろう?  どれもマジックなんだから、ちゃんとタネがあるんだろうけど、まんまとトリックにはめられてしまう。 トリックの巧みさも不思議だけど、彼自身のキャラも不思議だ。 外人(?)なのに日本語も堪能で、独特のイントネーションで喋るスタイルは、”ものまね”でやっても受けそうだ。 あれだけの技術がありながら、テレビの露出が少ないのは、頻繁にテレビ出演すると飽きられる期間が早まるという計算なのか、時間を置いての特番が定着している。 デジタルの時代だからこそ、目の前でのマジックが有効なのかも知れない。
2006.5.01