Get's! ダンディー坂野

「マツモトキヨシ」のCMで派手な黄色いタキシード姿で、町中の野良猫や散歩中の飼い犬に、ポイントカードの利便性を説明する彼を見た時、「この人は何をする(ジャンル)人なんだろう?」と思った。 その後『めちゃイケ』や『内村P』や『踊るさんま御殿』などで見るようになり、「芸人なんだ」と判った。 「ゲッツ!」のギャグは単純な動作で真似しやすいのと、音の響きの歯切れの良さで流行っているけど、その他の漫談は「ビビる大木」の芸風に似ていて、見ているこっちが冷や冷やする感じ。 『笑点』に漫談で出演した時も、年輩者が多い観客席は彼の芸風に戸惑っている感じだったし、本人自身もそれに気付いているようだった。 漫談などの話芸ではなく、一発ギャグのキャラクター性を活かしての、バラエティー番組に向いている人だろう。 似顔絵を描いていて思ったのは、顔の作りが武田真治に似ていること。 眉毛の吊り上がり方や切れ長系の目が似ている。 武田真治に黄色のタキシードを着せて、ダンディーとダブルで登場させて、2人で「ゲッツ!」とやって欲しいな。 なんて考えている。
2003.5.01

偉大なる将軍様 金正日

ニュースを見ていて、「どうしてこの人に一国を治める力があるんだろう?」と不思議でならない。 北朝鮮の軍人さんが大勢集まった映像では、明らかに金正日よりも体格や顔つきが精悍な人もいるし、頭の良さそうな人もいるのに、無謀な命令に反対する人が出ないのは何故だろう? それだけ父親の金日成の権力が大きかったんだろうか?  幼い子供のうちから徹底的に、金親子の歴史や業績を刷り込まれ「神格化」しているんだろうなぁ。 それに、反対思想や反対分子は身内のものであっても密告し、密告したものは褒美を与えられ、捕まったものは拷問が待っているという現実の中で育てば、ああいう国家体制が出来上がるんだろう。 恐怖政治の象徴が、あのマスゲームだ。 小学生くらいの子供達が、それこそ必死の形相で「間違わないように」と練習する光景は異様だ。 「屈託のない笑顔」という言葉があるけど、律動体操をする幼児の笑顔は、屈託だらけのような気がしてならない。 ただ、純粋にエンターテイメントとして見たら、完成度の高い総合芸術だとは思う。 一人の芸達者がやる「芸」とは全然違う、大人数が一つになって演じるものだからこそ感動を与えるんだろう。 確かに北朝鮮にしか出来ない「芸」だ。
2003.5.01