■カリスマのディーバ■ 中島美嘉
いきなり見たこともない新人がヒロインとして登場し、更に主題歌までも担当したドラマ、高橋克典主演の『傷だらけのラブソング』は印象的だった。 演技はまだまだ拙かったけど、あの個性的なルックスと醸し出す雰囲気は、他の同世代の女の子とは明らかな違いを見せていた。 しかも歌がメチャクチャ上手く、夜の川べりで独り歌うアカペラの「アメージング・グレイス」は、ゾクゾクするほど素晴らしかった。 不良少女だった女の子が、高橋克典扮する元売れっ子作曲家とともに、歌手デビューまでこぎ着けるストーリーで、ラストは彼女が、きらびやかな舞台で歌う姿が、正にスターという感じで「この人は、きっと大物になるな」と思ったものだ。 それが中島美嘉を知った最初の印象。 初めの頃は(なかしまみか)と読むのを知らず、(なかじまみき)と読むんだと思っていて、1年以上はそう思っていたけど、そういう風に思っていた人って結構居るよね。 独特の声質で歌い上げる「冬の華」は、韓国でもカバーされたほどの名曲。 映画『偶然にも最悪な少年』は観てないんだけど、予告編を見た限りでは、普通の女子高生ではなく、ちょっとエキセントリックなイメージの女の子を演じていたようだ。 今では役者としてではなく、歌手活動がメインの彼女だけど、久々にスクリーンに登場するのが、女性に大人気のマンガ『NANA』の主人公”ナナ”役。 コスチュームやメイクの力もあるんだとは思うけど、矢沢あいさんの描く絵そのままのイメージになっていて、彼女にピッタリのキャスティングのように感じる。 脇の登場人物も、みんなイメージと合っていて、観てみたい映画の一つだ。 |
2005.9.01 |
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