■回転姫”ミキティー”■  安藤美姫

美人というタイプではないけれど、かなり特徴的な顔立ちと愛嬌のある笑顔は妙な味わいがある人。 1987年生まれというから、まだ17歳なんだね。 でも常に落ち着いた表情と、堂々とした氷上での演技を見ていると、もっと上の23〜4歳のようにも見えてしまう。 世界初の4回転ジャンプを成功させてギネスブックにも載ったことがある彼女。 そんな彼女が『トリビアの泉』で「プロのフィギュア・スケート選手は何回転すると目が回るか?」という”トリビアの種”の実験で、驚くべき身体能力を見せつけてくれたことがあった。 特殊な回転装置にシートベルトで固定され、一定の回転数の後に席を立って5メートル先の場所に歩いて行ってポーズをとるというものだったけど、普通の人は10回とか20回くらいで歩けなくなってしまうのに、彼女は50回でも100回でも顔色一つ変わらず、事も無げにこなしてしまった。 最後は1000回転に挑戦し、10分間も回転し続けてたにも関わらず平気で歩いてポーズをとってしまう姿を見た時は、「なんて凄い人なんだ」と思った。 三半規管が半端じゃないほど鍛えられているんだそうだ。 荒川静香、村主章枝、是非とも2006年のトリノ・オリンピックでは、表彰台で彼女の可愛い笑顔を見たいと、期待は高まっていくことだろう。 
2005.3.01

■”北野組”のお茶目な強面■  寺島 進

凄く好きなキャラクターの人物。 北野武監督の映画の常連でもある彼は、強面の顔なんだけどコミカルな演技もこなせて、作品のスパイスになっている。 印象的だったのは『BROTHER』での演技。 165pで細身の彼が黒人たちとバスケットボールで遊んでいるシーンでは、「俺にボールまわせよ」という指示に従わない大男に蹴りを入れる姿が、滑稽で可愛いキャラになっていたけど、対立する組織のTOP(加藤雅也)と自分たちの組の合併を話し合う席で、一度は断られ帰りかけるけど彼一人が引き返して、もう一度談判する。 静かな口調で「命をかけてんだ!」と言って拳銃を出し、「兄貴(北野武)を頼む」と引き金引くという、名シーンを残した。 今クールのドラマの中では好きな作品の一つの『富豪刑事』でも強面な刑事役で、ヤクザの親分役の細川俊之に「良い顔してんなぁ、うちの組に入らねえか?」と聞かれたり、深田恭子のおとぼけキャラと妙なコンビネーションの良さを見せている。 そんな彼がCMにも登場。 キリンの缶コーヒー『ファイヤー』で浅野忠信と”金持ち兄弟”というキャラで出ている。 パワフルでありハッキリものを言い過ぎるけど、気持ちの優しい部分もある純粋な兄貴の役は独特の世界観を持っていて、この設定で『男はつらいよ』みたいな映画を作っても良いんじゃないかと思えるくらい、キャラが立っている感じ。 今年あたりブレイクするんじゃないかな。
2005.3.01