■ひらがなの”おんな”のイメージ■ 小雪
本名「加藤小雪」っていうんだね。 この人はなんと言っても『ラスト・サムライ』の時が一番印象に残ってるなぁ。 トム・クルーズが殺した武将の妻で、渡辺謙の妹の役。 初めの内はトム・クルーズに対して拒絶の姿勢だったのが、生活をするうちに少しずつ心を開いていくという難しい役柄。 DVDの特典映像で、全てのシーンを監督が解説するバージョンがあったんだけど、小雪の心が開いて初めて部屋に招き入れる時に、着物の裾に手をやり居ずまいを正す仕草が、とても自然でしとやかで、「ひらがなの”おんな”だなぁ」という印象が強く残った。 彼女のイメージが柔らかい清楚な感じだから、あまりお喋りで快活な役は少なく、おっとりしているけど芯の強い、女性らしい役柄が多いよね。 ドラマでは『僕と彼女と彼女の生きる道』の、凛ちゃんの家庭教師役が印象に残っている。 『きみはペット』も主演だったけど、こっちの方はあんまり印象に残ってないのは、ぼくが男だから主人公の女性に感情移入できなかったからかも知れない。 『プライド』のキムタクのセリフ「古き良き時代の女」というのは、竹内結子よりも小雪の方がピッタリな表現のような気がする。 この人の顔って、見る角度や照明の具合によっては”般若”のように見えることがある。 『嗤う伊右衛門』は見てないから、どんな”お岩さん”を演じたのか解らないけど、怖さと奇麗さが同居する顔立ちは”鬼子母神”のような役なんて合うんじゃないかな。 |
2005.1.01 |
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