■「ふ〜」「ぐすん」■   小西真奈美

「女の子は意外と忙しいんです。 ふ〜」という時の彼女の横顔が、力が抜けていて良い。 もう一つ、ちょっと前にオンエアされていたレンジ用食品のCMで、感情を擬音だけで表現していたラストに、借りてきたビデオを見ながら食品を食べ、感動のシーンに涙したのか「ぐすん」というセリフがある。 こちらのCMも全編を通して、良い意味で力が抜けていて面白かった。 でも彼女は、最近知ったんだけど「つかこうへい劇団」の出身なんだね。 ということは舞台では、叫ぶような発声で唾をバンバン飛ばしながら、パワフルに走り回っていたんだろうか?  どうりで『ココリコ・ミラクルタイプ』では、かなり弾けた演技もこなしていたわけだ。 一度、ココリコ田中との夫婦役で、部屋の壁をボロボロにするくらいの、カンフー・アクションのようなバトルを演じていたのを見て、「見かけによらず凄い女優だなぁ」と思ったことがあった。 劇団時代はかなり鍛えられたんだろうけど、初めて劇団出身を知った時、そのイメージの違いにギャップを感じたのは事実。 黒目がちで広角の上がった顔は、好みのタイプの顔。 彼女を初めて知ったのはNHKのドラマ『深く潜れ 八犬伝2001』が最初だった。 主演の鈴木あみの同級生役で、謎の少女という設定と軍艦島というロケーションが妙に彼女のイメージと合っていた。 ただ、まだ彼女の代表作となるような主演作が無いのが残念なところ。 どちらかというと連ドラでは、主役を取り巻く脇役のことが多いのが現状。 そういった意味では、これからもずっと息の長いスタンスで活躍していけるのかも知れない女優さんだ。
2004.7.01

■ロケット・ビーバイ■  ベッキー

「TVガイド」の『TVスター名鑑200X(Xはその年の数字)』を2000年から毎年買っているんだけど、その2000年の「べ」の項目にはベッキーの名前が載っていないことは知っていた。 と言うのも、暇な時間がある時に一度、全ページを眺めてみたことがあり、「れ」の項目に彼女の写真を発見したことがある。 名前のところには「レベッカ・レイボーン」と記載されていた。 本名なのかどうかは解らないけど、レベッカの愛称がベッキーなんだと知った。 彼女は多分『おはスタ』で有名になったんだと思うんだけど、ぼくは『おはスタ』を見ていなかったので、もう少し後になって彼女の存在を知ることになる。 フジテレビの深夜番組で、若い女の子4人組(栗山千明、松本まりか、あと一人が思い出せない)が、インターネットの企画を提案するというような、ドラマ形式の内容の『株式会社o-daiba.com』という番組だった。 そして、その頃からいろんなバラエティーに登場するようになり、『笑う犬の発見』のレギュラーとなっていく。 当時ぼくは、ある劇団旗揚げの手伝い(チラシのデザインなど)をしていて、その時に彼女の事務所の社長と面識を持ったことがあり、ぼくが描いた『笑う犬の冒険』の似顔キャラクターが商品化されてることを伝えると、ソニー・マガジン社の担当者を紹介してくれたことがあった。 でも彼女自身には会ったことがない。 出版社を紹介してもらうより彼女に会わせてもらっておけば良かったなぁ。 顔はふっくらしているけど、脚なんかは意外なほど細くてスラリと長いので、そんなイメージで描いたのが右のイラスト。  
2004.7.01