■♪ツッパることが男の〜■  松嶋菜々子

『とんねるずのみなさんのおかげです』の戦隊ものコントで、石橋貴明にHなセリフを言わされていた頃が懐かしい。 順調に知名度と好感度を上げてきた彼女のターニングポイントは、なんといっても「おまた〜」と言いながら、車の後部座席から助手席に、太股露わに乗り越えて来るCMじゃないかと思う。 あの色気と可愛さとが混ざり合ったキャラには、正直ズキューンときたのを覚えている。 そしてNHKの朝ドラ『ひまわり』のヒロイン。 ドラマの代表作といえば、反町隆史との結婚の縁を作った『GTO』や、滝沢秀明と共演の『魔女の条件』、計算高いスッチー役の『やまとなでしこ』が思い出される。 映画は意外に少なくて『恋と花火と観覧車』『リング』『ホワイトアウト』などくらい(?)。 この辺でコミカルで切ない役での主演映画を見てみたい気もする。 今は専らCMでの活躍が多いようで、しかも滑り台で中学生に跳び蹴りしたり、『男の勲章』を歌いながら雪のコンビニにスキーで散歩したり、不思議系のキャラの役が多い。 似顔絵は「住友生命」の新CMの”変顔”七変化バージョン。 かと思えば「MAXFACTOR」では、同窓会に出席するエレガントな女性役。 そのギャップが、また良いんだな。
2004.2.01

■間違いない!■  長井秀和

最近の「お笑い」で目立つのは、有名人やテレビ番組などをシニカルに風刺する「毒舌系」(はなわ、だいたひかる、スマイリーキクチなど)、社会現象などをイラストで皮肉る「イラスト活用系」(いつもここから、鉄拳など)、街の看板や広告コピーをネタにする「フリップ系」(ビッキーズ、ユリオカ超特Qなど)。 その「毒舌系」のひとりが、間違いなく彼。 憎々しい表情で吐き捨てるような言い草が最大の持ち味で、断定的な口調の「間違いない!」は、かなりインパクトがある。 でも、こういう毒舌系は”一発屋”になりやすい気もするんだ。 過去にも居たけど、短命だったように思えてならない(例えばアンラッキー後藤など)。  爆笑問題の太田やおすぎとピーコのように、その毒舌が個性として定着するまで続けるのは、かなりのパワーがいると思うし、バッシングも覚悟しないといけないから大変だろう。 つい先日『エンタの神様』で、彼が毒舌ではないネタ(体を使ったネタ)を披露していたけど、ネタの良い悪いではなく、彼の特徴が薄れてしまうような気がした。 「爆笑問題」の番組のレギュラー出演が多いと思ったら、同じ事務所(タイタン)の所属だったんだね。
2004.2.01