■元駅伝選手のスポーツウーマン■   綾瀬はるか

広島出身の彼女は駅伝の中国大会に出場したほどのスポーツ少女だったらしい。 TBSのドラマ『世界の中心で、愛をさけぶ』の中でも陸上部の部員で、トラックを走る姿が多く出てくる。 そう言えば、ショート・ムービーを集めたオムニバス映画『Jam Films』の1本「JUSTICE」でも、ちょっとスケベな高校生役の妻夫木くんが、校庭で体育の授業のハードルを跳ぶ、女子生徒のブルマに目が釘付けなるシーンで、体操着姿で彼女が登場していた。 彼女のドラマ出演を始めて見たのは、草g剛主演の『僕の生きる道』で、あまり笑顔を見せない”影のある”役柄だった。 その印象が強かったので、その後『ブラックジャックによろしく』や『幸福の王子』に出てきても、ちょっとキツイ感じ(彼女の眉や目の印象が”強い”イメージに見える)のイメージで見てしまっていた。 だから『セカチュー』がドラマ化されるという話で、彼女が廣瀬亜紀役をやると聞いた時は、正直「ちょっとキツくないかなぁ」と思っていた。 ぼくが原作を読んで感じた廣瀬亜紀は、もっと華奢な外見のイメージで、映画の長澤まさみともちょっと違う。 でもドラマが始まってみると、彼女自身の演技力が上がってきたのか、演出の堤幸彦さんの指導の賜なのか、役の魅力に近づいてきている感じで、彼女に対する偏見が消えてきた。 これから、もっとブレイクする予感の女優さんだ。
2004.8.01

■シャイな注目株■  山田孝之

「眉毛、太っ!」と思ったのが第一印象。 デビューは『六番目の小夜子』みたいだけど、ぼくは途中の1話分を見ただけなので、あまり印象に残っていない。 『ちゅらさん』も見ていなかったので、その後の民放での出演作ということになる。 彼を初めて見たのは、TBSドラマ『恋がしたい 恋がしたい 恋がしたい』で、牛丼屋の店長の所ジョージの息子役という設定だった。 『ロング・ラブレター漂流教室』『ランチの女王』あたりから注目が集まるようになり、ドラマ版『ウォーターボーイズ』初主演で、今や押しも押されぬ主役級俳優の仲間入り。 妻夫木聡、森山未來とは『ウォーターボーイズ』が絡んでいる。 『ランチの女王』で共演した妻夫木聡が、映画『ウォーターボーイズ』の主人公で、ドラマ版では彼が主人公で親友役が森山未來。 そう言えば映画『ドラゴン・ヘッド』でも、彼は妻夫木くんと共演していたんだね。 そして映画版の『世界の中心で、愛をさけぶ』のサク(高校生時代)を森山未來が、ドラマ版の同じ役を彼が演じている。 以前「ドラマの男の主役は”面長”が多い」ということを書いたけど、最近の主役には変化が出てきた。 彼を含めて、上に書いた妻夫木聡、森山未來や、市原隼人などの登場で”標準顔”(”面長”に対する便宜的な表現です)の主人公が増えてきた。  映画『ドラゴン・ヘッド』(見てないけど)では変なメイクをしていて、彼にしてはイメージが変わった役のようだけど、”シャイで優しい男”の役が、彼には一番あっている気がする。
2004.8.01