■もはや大人の女性 なっちゃん■   田中麗奈

映画『がんばっていきまっしょい』でデビューした田中麗奈。 一般的にはサントリー『なっちゃん』の初代”なっちゃん”で有名になり、今でも”なっちゃん”の呼び名が付きまとう彼女。 彼女のスタンスは映画を中心にして、CMにはたくさん出演しているけれど、連ドラなどにはあまり出ないという、メディアの露出を絞っているところが特徴で、特に連ドラにはあまり出ないことで(?)息の長い人気を維持し続けているように見える。 ましてバラエティーなどに出ることも殆ど無いので、”素”の自分を表に出すことが少ないからか、良い意味でイメージ戦略が成り立っている気がする。 とは言ってもCM出演はかなり多く、いずれも大手企業のイメージキャラクター。 今までは元気溌剌で「少女的」な、あるいは「中性的」な魅力を中心に作られたキャラが多かったけど、いよいよ「女性的」な彼女の化粧品のCM(資生堂『プラウディア』)が放送され始めた。 今後はドンドン、大人の女性の魅力を見せてくれるだろう彼女は、数少ない正統派「映画スター」かも知れない。
2004.4.01

■ウゥッフゥー!■  富井(山口智充)

芸達者「DonDokoDon」の山口”グッさん”。 『ワンナイ』の中のホスト・キャラ「富井」は、見るからに高齢だけど、自称「二十歳」と言い張る。 でも、お気に入りの歌謡曲やお笑いなどを聞かれると、ついついボロが見え隠れする。 コントの最期は必ず、カラオケで歌うことになるが、これがやたら上手い。 初めてグッさんを知ったのは、『明石家マンション』の時で、近所に住むスペイン人だかメキシコ人の役で、滅茶苦茶な外国語を喋っていた。 初め見た時は「え? この人日本人?」と、外国人の”お笑い”芸人かと思ったほど、演技(?)が達者だったのを思い出す。 その後その番組で、「ハウンドドッグ」の大友康平や矢沢永吉の”ものまね”で、メキメキ注目を集めていった。 『新選組』の永倉新八は、頼り甲斐のある恰好良い役だし、「くず」では作詞作曲でギターの弾き語りまでこなし、しかも良いメロディーを作る。 ”ものまね”の着眼点も斬新で、ただ似ているだけでなくデフォルメした面白さで、毎回楽しませてくれる。 才能の塊のような人なのに、腰が低い姿勢にとても好感が持てる。 これからも楽しいキャラに期待したい。
2004.4.01