「無敵の暴走機関車」 ボブ・サップ

彼ほど、エンターテイメントを理解している格闘家も珍しい。 いろいろな情報によると、元はワシントン大学のアメフト選手だったそうだけど、体の故障でリタイヤし、自作のプロモーションビデオで売り込みプロレス界に入った苦労人らしい。 見た目の野獣のような風貌とは裏腹に、バラエティー番組で見せる「おちゃめ」な姿は、そのギャップから注目の的になっている。 しかも、あの体で走ればスプリンター並のスピードで走るし、頭だって良いと聞く。正に『美女と野獣』のビーストそのものという感じの、優しさと獰猛さを兼ね備えた、魅力的なキャラクター像を作り上げている。 ぼくは格闘技が大好きってわけじゃないけど、彼の試合には興味が出てしまうね。 彼のパンチ力の前では、ガードなんて意味がない感じのするほど、ガードそのもの毎打ち壊す破壊力だ。 今年のCM界でも、彼を起用するクライアントが増えそうな予感がするよ。
2003.1.01

「今年で還暦」 アントニオ猪木

1943年2月20日生まれということなので、今年でアントニオ猪木も60歳の還暦を迎えることになる。 それにしてもバイタリティーの塊という感じは、若いときと少しも変わらず、まだまだ現役という感じ。 大晦日の恒例、『INOKI BON-BA-YE』では「脚相撲」で、現役K−1選手をも負かしてしまう。 体罰が問題になる今の日本で、他人を殴って喜ばれるのは猪木さんだけだろうね。 しかも人前で、「気合い入れてください!」と相手からお願いして来るんだから、不思議なカリスマ性だ。 プロレスだけでなく、日本に「タバスコ」を輸入して食文化にも貢献したことは有名。  「元気ですかー!」「イチ、ニー、サン、ダー!!」など、数々の流行語を造り出し、詩的な言葉もたくさん造ってきた猪木さん。 還暦にはやっぱり、赤いちゃんちゃんこや帽子を被るのだろうか? 
2003.1.01